まずは京王杯スプリングC。勝ったのは、ミッキーアイル産駒メイケイエール。好スタートから4番手での待機を選択。鞍上の池上謙一騎手はかなり苦労しながら抑え切りました。直線に入ると、逃げたリフレイムが外へ外へ逃げてしまい、自然に前が空いたので、そこでスパートを開始。一気に抜け出したところに、外からエピファネイア産駒スカイグルーヴとロードカナロア産駒タイムトゥヘヴンが差してきましたが、1/2馬身、3/4馬身の差で凌ぎ切りました。勝ちタイムは1分20秒2。
勝ちには勝ちましたが、メイケイエールにとって、1400mはやはり長いという印象。マイルの安田記念には向かわないと思います。むしろ、1200~1400mのGⅠがある豪州あたりに眼を向けるか。
2着のスカイグルーヴ、3着のタイムトゥヘヴン、5着のラウダシオンは力を示したレースだったと思います。
そしてGⅠ、ヴィクトリアM。勝ったのは、クロフネ産駒の4歳牝馬ソダシ。これで、牝馬限定のマイルGⅠを阪神JF・桜花賞・ヴィクトリアMと全て制覇いたしました。マイルならば、芝・ダート関係なく強いということだと思います。
好スタートから4番手追走の位置へ。逃げたマンハッタンカフェ産駒ローザノワールのペースは、前半3ハロンが34秒7とややスロー。結果的には、この前の位置を確保したのがファインプレー。直線に入ると、逃げ粘るローザノワールの横へ、ダイワメジャー産駒レシステンシアと並びながら進出して、そこからは別次元の勢いで抜け出して、後続を2馬身離して完勝。勝ちタイムは1分32秒2。
2着には、中団待機から馬群を縫うように差してきたキズナ産駒ファインルージュ。直線で前が塞がる不利がなければ、もう少し差は詰められたと思います。3着はレシステンシア、4着にローザノワール、5着は中団から内を突いたキズナ産駒ソングライン。2着3着4着5着の差は、クビ、ハナ、ハナなので僅差でありました。
三冠馬デアリングタクトは6着。復活戦としてはまずまずの内容。次が試金石でしょう。1番人気のレイパパレは12着。好位を確保できていただけに、敗因は瞬発力の差か。レイパパレの持ち味はスピードの持続力なので、やはり2000m以上が持ち場。マイルの瞬発力勝負には適していないということなのでしょう。