金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 エリザベス女王杯・武蔵野S・福島記念・デイリー杯2歳S

2024-11-11 02:49:49 | 競馬

 まずは京都のデイリー杯2歳S

 勝ったのは、ロードカナロア産駒の牝馬ランフォーヴァウ。4番手追走で脚を溜めます。逃げたエイヨーアメジストの前半3ハロンのラップは36秒0とスローの流れに。直線に入ると、逃げ粘るエイヨーアメジストの横からランフォーヴァウが早め先頭に立ちます。その外からスクリーンヒーロー産駒ドラゴンブーストが迫りますが差は詰まらずに、そのままランフォーヴァウが1/2馬身差をつけて勝利。良の勝ちタイムは1分34秒7。2着ドラゴンブーストから1馬身3/4差の3着には、大外を追い込んできたサトノダイヤモンド産駒ダイシンラー

 勝ったランフォーヴァウは、この重賞制覇で12月の阪神JFに向かうことになりそう。ただし、このレースレベルは低かったので、あまり過信は禁物か。なお2着3着の馬に対しても、過大評価は危険だと思います。

 

 

 次は東京の武蔵野S

 勝ったのは、ロードカナロア産駒の4歳牡馬エンペラーワケア。5番手追走で脚を溜めます。逃げたドルチェモアの前半3ハロンのラップは33秒8とかなり流れるペースに。直線に入ると、残り400mのところで3番手にいた5歳牡馬ペイシャエスが先頭に立ち、粘り込みを図ります。ここに馬群の中でジッと脚を溜めていたエンペラーワケアが、残り200m過ぎのところでスパートをかけて抜け出し、後続に1馬身差をつけて快勝。ダート良の勝ちタイムは1分36秒0。2着には、最後方から追い込んできたルーラーシップ産駒カズペトシーン、ハナ差の3着には、中団後方から差してきたヘニーヒューズ産駒ペリエール、さらに1馬身差の4着がペイシャエス

 勝ったエンペラーワケアは、これで1月の根岸Sに続いてダート重賞2勝目。ダート1400mのスペシャリストがマイル重賞も制覇。このあとはGⅠチャンピオンズカップは目指さず、来春のGⅠフェブラリーSに向けたレース選びをしていくのではと思います。ぜひ、ダート1400~1600mで、王者レモンポップとの対戦を観てみたいものです。

 

 

 次は福島記念

 勝ったのは、キングカメハメハ産駒の7歳牡馬アラタ。最後方待機で脚を溜めます。逃げたウインシュクランの前半1000mのラップは59秒5とやや速い流れに。直線に入るとまず、2番手からオルフェーヴル産駒の牝馬クリノプレミアムが先頭に立ち、マンハッタンカフェ産駒ダンディズムが並走します。その両馬の間を割ってゴールドシップ産駒フェアエールングが抜け出したところに、大外からアラタがまとめて交わしたところがゴール。1馬身差の快勝でした。良の勝ちタイムは2分0秒7。2着フェアエールングから1/2馬身差の3着にはダンディズム、さらにアタマ差4着がクリノプレミアム

 勝ったアラタは、7歳秋にして嬉しい重賞初勝利。ハンデ頭も何のその、最後方から大外一気の豪快な勝利を飾りました。

 2着フェアエールング、3着ダンディズムともに最後方近くに位置取りからの入着ですから、ペースは後方待機組に有利だったということ。逆に4着に粘ったクリノプレミアムは2番手からのレースでしたので、この馬は地力の高さを示した感じ。またどこかで大きな仕事をしてくれると思います。

 

 

 そしてGⅠエリザベス女王杯

 勝ったのは、キングカメハメハ産駒の5歳牝馬スタニングローズ。好スタートから4番手追走を選択。逃げたコンクシェルの前半1000mのラップは59秒6と平均ペースに。直線に入ると、スタニングローズが馬場の中央から早め先頭に立ちます。内からはサトノダイヤモンド産駒シンリョクカ、外からはキタサンブラック産駒ラヴェルの2頭が追いすがりますが、差は詰まりません。スタニングローズが2馬身差をつけて完勝。良の勝ちタイムは2分11秒1。2着にはラヴェル、3/4馬身差の3着には、6番手から馬群を縫って差してきたロペデヴェガ産駒ホールネス、クビ差4着がシンリョクカ、さらにハナ差5着がレガレイラ

 勝ったスタニングローズは、2022年の秋華賞以来の重賞制覇でGⅠ2勝目。秋華賞のあとは苦しい時期が続きましたが、ここで大復活の勝利Cデムーロ騎手が、スタニングローズの本来の力を呼び起こしたように見えました。次走に有馬記念に出てくるならば無視は危険だと思います。

 2着ラヴェルも大復活のレースでした。2歳時に、三冠牝馬リバティアイランドをアルテミスSで破ったのがラヴェル。あの時以来の輝きを見せてくれたと思います。3着ホールネスは、体質の弱さでここまで大舞台に立てませんでしたが、能力の高さをあらためて証明しました。4着シンリョクカは、3番手からあわや抜け出すのか!というシーンもありました。力は出せた内容だったと思います。

 圧倒的1番人気で5着に敗れたレガレイラスタートから終始チグハグなレースになってしまいました。道中はそれでも馬群の中でシッカリ脚を溜めることが出来ましたが、ラストの直線では挟まれてスピードが減速、万事休す。一回ゆっくり休んで立て直して欲しいと思います。

 

 


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