ゴルフの全米女子オープンの渋野選手の闘いぶりを見て、この選手のメンタリティーは日本人離れしていると思いました。上手く行こうが、ミスショットがあろうが、とにかく、シンプルに勝つために集中、自分のベストのプレーに集中するメンタリティーにブレがありませんでした。
昨年、全英女子オープンに勝利したあと、世界のトップ選手との飛距離の差を埋めるべく、スイングの返しを速く意識するようになってから、今年はショットが左右にぶれてしまう副作用が出て、思ったような成績が上げられませんでした。しかし、シーズン終盤に入ってから、このリズムを元のゆっくりした形に戻して、「スイングはコンパクトに、しかし、きちんと振り切る」という自分の型を取り戻しました。
常に、次のショットは「コンパクト、かつ、振り切る」ことに集中、ショットのミスは反省材料にはするものの、結果については一切クヨクヨしない。ましてや、悔しがって、クラブを地面に叩きつけたりなんて、絶対ありえない。
今回は勝てませんでしたが、全米女子オープンの結果は結果。これも真摯に受け入れないといけません。
しかし、人間として、日々悶々と生きている一人として、自分は、この渋野選手のメンタリティーに、とても衝撃を受けました。「毎日を、こうして生きれば良いのだ!」と気づかしてくれる、そんな渋野選手のプレースタイル。この人は、きっと、これからも「壁をブチ破る人」なんだと思います。