金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【将棋界の不思議】 なぜ、藤井聡太五冠は『振り飛車』を指さないのか?

2022-07-27 05:40:06 | 将棋

 本日は、将棋界の七不思議の一つ、なぜ、藤井聡太五冠は『振り飛車』戦法を採用しないのか? について。

 

 これは、豊島将之九段にも言えることですし、現在の四強と言われる渡辺明名人永瀬拓矢王座も同様です。ただし、渡辺明名人と永瀬王座は、時々、意表をついたように振り飛車を使うことはあります。

 

 まず、今のトップ棋士たちは、ほぼ全員が何らかの将棋ソフト=AIを使って、日々の研究を行っています。将棋ソフトは、ご案内のとおり、その戦型における先手後手の優位劣位を点数で表示してくれます。そして、現在の将棋ソフトの多くが、振り飛車戦法よりも、居飛車の相掛かり、あるいは矢倉などの形の方が、前半戦において、ほぼ間違いなく優位な点を与えていること。これが、今のトップ棋士たちが、あまり振り飛車を使わなくなった理由と言われています。

 確かに、振り飛車の場合、飛車がよく動く分だけ、手順が多く必要になります。また、飛車を動かした分、その反対側のスペースに玉を動かして、さらに金銀で守りを固めるケースが多くなります。その分、また手順が多く必要になります。

 それに対して、居飛車であれば、相対的に手順が少なく済む上に、角換わりが代表例ですが、相手のスキを見つけたら、即座に急戦に持ち込むことも可能な戦型です。

 

 藤井聡太五冠は、何と言っても、抜群の終盤力が強みのプロ棋士です。相手にスキが見えれば、素早く急戦に持ち込んで、一気に相手玉を追込み、詰みに持っていく力の持ち主。したがって、相掛かり、角換わりといった戦法を好んで使いますし、急戦型の研究においては、将棋界でもNO.1の知見の持ち主と言えます。

 

 それでは、藤井聡太五冠は、このままずっと、振り飛車は指さないつもりなのでしょうか?

 私はいつかは、振り飛車の世界でも、新手をどんどん発見して、深い研究成果を見せてくれるはずと考えています。今は、対戦相手も含めて、居飛車の研究が進んでいますので、まずはこの分野での研究をやり尽くすつもりなのでしょう。しかし、そこも一段落すれば、将棋ソフトの進化も相俟って、今度は、振り飛車ブームが訪れる気が致します。

 そうでなければ、天国にいる、大山康晴15世名人が悲しむと思います。大山康晴名人は、何と言っても、振り飛車の名手で、特に「四間飛車こそが最強である」と宣言していた将棋界のレジェンドであります。

 

 それを藤井聡太五冠が知らないはずはありません。必ずや、大山名人の真意を、解き明かす研究をしてくれると信じております。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【将棋 王座戦五番勝負】 挑戦者は豊島将之九段に決定!

2022-07-26 17:59:09 | 将棋

 7月25日(月)に行われた将棋の王座戦、挑戦者決定戦は注目の一戦でありました。豊島将之九段は御承知のとおり、元名人・元竜王であり、藤井聡太五冠の元祖「天敵」と呼ばれたトップ棋士であります。一方の大橋貴洸六段は、藤井聡太五冠と三段リーグを同時に勝ち抜いた「同期」であるとともに、ここ2戦、藤井聡太五冠に連勝している新「天敵」であります。

 結果は元祖「天敵」の豊島将之九段が勝って、晴れて永瀬拓矢王座への挑戦権を獲得した訳でありますが、今年の王座戦五番勝負には、注目されるべき理由があります。

 

 現在、将棋界のタイトルは、藤井聡太五冠が竜王・王位・叡王・王将・棋聖の5つを保有、渡辺明名人が名人・棋王の2つ、そして永瀬拓矢王座が1つ、という具合に分かれています。

 藤井聡太五冠は現在、棋王戦トーナメントでベスト16、名人位挑戦決定リーグであるA級順位戦で1勝0敗となっており、もし、このまま勝ち抜いていけば、来年の2~3月で棋王位4~6月で名人位への挑戦に向かうことになります。ここで両タイトルを奪取することになれば、8冠将棋タイトル独占が懸かるのは、来年の王座戦ということになります。

 その時に、ラスト8番目のタイトルを死守する役目になるのは誰なのか? それを決めるのが、今年の王座戦ということ。

 永瀬王座でも、豊島九段でも、藤井聡太五冠にとっては、相性面でも強敵揃いの面子になりました。

 

 ちなみに、羽生永世七冠が、当時の7冠将棋タイトル独占を決める際のラストタイトルは王将位であり、その相手は、谷川浩司17世永世名人でありました。しかも、最初の7冠トライの時は、谷川王将が勝って、一度は羽生永世七冠のタイトル独占を阻んだのです。羽生永世七冠は、その後、1年間、他のタイトルを守り切って、あらためて7冠独占をかけて谷川王将に挑みました。そこで、ようやくタイトル独占が達成されるというドラマチックな幕切れでありました。

 今回の8冠独占の際も、多くの将棋ファンは、大きなドラマが生まれることを願っております。その担い手になるのは、永瀬王座か、豊島九段か?

 

 藤井聡太が登場しない王座戦ではありますが、こちらも注目の五番勝負となります。激闘を期待いたしましょう!!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【今年は何も喜びがないと思っていたが‥】 虎よ! ジャイアンツにだけは負けるな‼

2022-07-26 06:32:56 | タイガース

 今年のプロ野球は、何にも喜びがないと思っていましたが、一つだけ、『やりがい、生きがい』みたいなものが見つかりました。

 

 ここへ来ての、虎の5割復帰と兎の急減速。我がタイガースとジャイアンツは、ラストまで肩を並べて争う気がして参りきました。

 

 

 虎よ! ジャイアンツにだけは負けるな‼

 

 必ず、兎より上に行くのだ!!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【重賞回顧】 中京記念

2022-07-25 05:26:26 | 競馬

 小倉の中京記念勝ったのは、タートルボウル産駒の5歳牡馬ベレヌス好スタートから逃げを選択。内からベステンダンクも逃げる素振りを見せましたが、絶対に譲らない覚悟を見せて、そのまま先頭へ。前半1000mは59秒9のペース。今の小倉ではスローに上手く落とせたと言えます

 4コーナー手前から、中団にいた有力馬のディープインパクト産駒ファルコニアとミッキーアイル産駒シャーレイポピーがマクリ気味に外を回して前に進出、直線ではそのまま先頭に立つ勢いで迫ります。しかし、べレヌスは直線で二の足を使って、また抜け出します。そのまま後続に1/2馬身差をつけて勝利。勝ちタイムは1分45秒9。べレヌスは嬉しい重賞初勝利。西村淳騎手のファインプレー騎乗だったと思います。

 2着は、ほぼ最後方から追い込んできたハーツクライ産駒カテドラル。昨年に続いての2着。3着はべレヌスを追いかけた1番人気のファルコニア。重賞勝ちはお預けとなりました

 

 それにしても、ディープインパクト産駒の重賞制覇は、今年は4勝のみ。最後の勝ち星はポタジェの大阪杯ですが、それにしても勢いを失い過ぎ。昨年は23勝も重賞勝ちがあったのに、あまりに落ち込み過ぎであります。もう少し、自然に、ディープ産駒らしい鮮やかな差し脚を見届けておきたいと思うのは、私だけでしょうか。

 ディープインパクトの血は貴重な血脈です。引退が早ければ良いという訳ではありませんし、次の新種牡馬の成績を良く見せれば良いという訳でもありません。この偉大な血は、きちんと最後まで、大切にレースの場で昇華させていかなければいけないものだと思います。社台グループの皆さま、宜しくお願いしますね。

 小細工しなくても、セレクトセールの盛況は、まだまだ続きますから。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【2歳戦回顧】 7月23日~24日

2022-07-24 16:18:49 | 競馬

 土曜日は札幌1R芝1800mを勝ったモーリス産駒アンテロ―ス2番手追走を選択。前半1000mが1分4秒台のスロー。直線に入ると、3番手に居たヴァンキャッシュラン産駒トーセントラムとの叩き合いを競り落したあと、4番手から差してきたトーセンレーヴ産駒トーセンウォルトの追い上げをクビ差凌いで勝利。勝ちタイムは1分53秒5。2着はトーセンウォルト、3着にトーセントラム

 福島1R芝1200mを勝ったビッグアーサー産駒ブーケファロス中団後方待機で脚を溜めます。4コーナー手前から大外を回して前に進出、直線では1番外を豪快に追い込んで、5番手から先に抜け出していたジャスタウェイ産駒クールムーアと、8番手から追い込んできたキズナ産駒マホロバに、1馬身3/4差をつけて快勝。勝ちタイムは1分10秒7。2着はマホロバ、3着にクールムーア

 小倉2R芝1800mを勝ったモーリス産駒アイスグリーン3番手追走を選択。4コーナー手前から早めに前に進出して、直線に入ると早め先頭に立つ。そのまま抜け出して、4番手からサトノクラウン産駒サトノクロークが差してきますが、1馬身1/4差をつけて完勝。勝ちタイムは1分48秒1。スケールの大きさを感じさせる勝ち方。2着はサトノクローク、3着はサトノクロークと一緒に差してきたマインドユアビスケッツ産駒メイクザビート

 福島2R芝1800mを勝ったゴールドシップ産駒ゴールデンハインド好スタートからマイペースの逃げへ。前半1000mを1分3秒3のスローに落とす。そのままスピードを維持したまま、直線に入る。直線では、2番手にいたダノンバラード産駒アンタノバラードとキンシャサノキセキ産駒トクシ―カイザーとの叩き合いに。まずアンタノバラードを競り落し、さらにトクシーカイザーをクビ差退けたところがゴール。勝ちタイムは1分53秒0。2着にトクシ―カイザー、3着はアンタノバラード

 札幌5Rダート1700m新馬を勝ったマインドユアビスケッツ産駒ミラーオブマインド5番手追走で脚を溜めます。4コーナー手前から前に進出、直線では2番手から先に抜け出したヘニーヒューズ産駒エコロドゥネスを追いかけて、ゴール前で豪快に差し切って1馬身1/2差で完勝。勝ちタイムは1分47秒0。

 小倉5R芝1200m新馬を勝ったハヴァナグレイ産駒ヤクシマ5番手追走で脚を溜めます。4コーナー手前から大外を回して前に進出、直線では、先に2番手から抜け出していたデクラレーションオブウォー産駒タマモメガジョッキを外から追いかけて、鮮やかに差し切ったところがゴール。勝ちタイムは1分10秒1。2着はタマモメガジョッキ、3着に5番手から差してきたダイワメジャー産駒ダルエスサラーム

 福島5R芝2000m新馬を勝ったエスケンデレヤ産駒レストア5番手追走で脚を溜めます。前半があまりにスローペースだったため、3コーナー過ぎからマクリ気味に前に進出して、4コーナー手前では先頭に立ちます直線に入ると、2番手から抜け出してきたロードカナロア産駒スワッグチェーンとの叩き合いとなり、まずこれを競り落した後、5番手から差してきたゴールドアクター産駒ゴールドバランサーを1馬身1/2差凌いで勝利。稍重の勝ちタイムは2分8秒9。2着はゴールドバランサー、3着はスワッグチェーン

 福島6R芝1200m新馬を勝ったビーチパトロール産駒デイドリームビーチ6番手追走で脚を溜めます。4コーナー手前から大外を回して前に進出、直線では、逃げて粘るシャンハイポピー産駒ペイシャフェリの外から並びかけて、これをまず競り落します。そのあと、8番手から追い込んできたホッコータルマエ産駒マーレアペルトを3/4馬身差凌いで勝利。勝ちタイムは1分12秒2。2着はマーレアペルト、3着にペイシャフェリ

 

 日曜日は札幌1R芝1200mを勝ったキズナ産駒イティネラートル好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半3ハロンを34秒6と飛ばしながら、スピードを落とさず、そのまま直線へ。後続を寄せ付けず1馬身1/2差つけて快勝。タイムは1分10秒6。2着は8番手から外を差してきたネロ産駒ニシノビウモッソ、3着は2番手で粘り切ったハービンジャー産駒オースピス

 小倉1R芝1200mを勝ったリアルスティール産駒ニシノトキメキ好スタートからスピードを活かした逃げへ。前半3ハロンを33秒3のハイペースで逃げて、直線でもスピードを落とさず、そのまま1馬身差で完勝。タイムは1分8秒4。2着は3番手から差してきたトランセンド産駒パラシュラーマ、3着は8番手から追い込んだイスラボニータ産駒ミカッテヨンデイイ新種牡馬リアルスティールはようやく産駒がJRA初勝利。ただ、リアルスティール産駒の大物産駒は、みな9月以降にデビュー予定みたい。

 福島3R芝1800mを勝ったオスカーパフォーマン産駒マイネルビジョン好スタートから3番手追走を選択。前半1000mは1分2秒7の流れ。直線に入ると、2番手からロゴタイプ産駒マイレーヌと一緒に抜け出して、長い叩き合い状態に。マイネルビジョンが3/4馬身前に出たところがゴール。勝ちタイムは1分51秒7。3着は、9番手から追い込んできたルーラーシップ産駒ビターグラッセ

 札幌5R芝1800m新馬を勝ったルーラーシップ産駒ドゥアイズ4番手追走で脚を溜めます。前半1000mは1分3秒8のスローペース直線では、先に2番手からハービンジャー産駒ジェモロジーが抜け出しましたが、外からサトノクラウン産駒ウヴァロゲートと、内埒際からドゥアイズが差してきて、3頭が並ぶ中でドゥアイズがアタマだけ抜けたところがゴール。勝ちタイムは1分52秒3。2着はウヴァロゲート、3着にジェモロジー

 小倉5R芝1800m新馬を勝ったドレフォン産駒レッドソリッド好スタートからマイペースの逃げへ。直線に入ると、2番手からシルバーステート産駒モズマーカッシンが並びかけてきて、叩き合い状態に。レッドソリッドが差し返して前に出ると、今度は外からドゥラメンテ産駒ショウナンアキドンが迫ってきますが、これも3/4馬身凌いで勝利。タイムは1分50秒1。2着はショウナンアキドン、3着にモズマーカッシン。

 福島5R芝1800m新馬を勝ったルーラーシップ産駒ラパンラピッド4番手追走で脚を溜めます。4コーナー手前で前を走っていたコマチザクラが外側に膨れたため、開いたところを突いて前に進出、逃げ粘るハービンジャー産駒シンキングサベージとの激しい競り合いを制して勝利。勝ちタイムは1分56秒4。2着にシンキングサベージ、3着は7番手から差してきたモーリス産駒ウェンス

 福島6R芝1200m新馬を勝ったサトノアラジン産駒アウクソー好スタートから3番手追走を選択。前半3ハロンは34秒5で流れるペース。直線に入ると、馬場の中央を選択して豪快に抜け出し5馬身差の圧勝。タイムは1分11秒0。2着は逃げて粘ったパゴ産駒ショッキングブルー、3着は6番手から差してきたミッキーアイル産駒ミコマザーパール


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする