金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【安倍元総理 銃撃テロ】 真実を突き止めるために結束を‼

2022-07-12 05:33:47 | 金融マーケット

 安倍元総理が銃撃され亡くなられました。

 故安倍氏は元総理というだけでなく、憲政史上最長の首相在任期間を誇る歴史的な政治指導者でありました。また、首相退任後も、政権政党である自由民主党の最大派閥 安倍派の代表であり、直近まで、与党の総理大臣人事に最大の影響を及ぼす大政治家でもありました。

 国家における、そのような重要人物がテロによって倒されたのです。銃撃された理由や、その背景については、徹底的に調査を行い、真実を明らかにする義務が、残された国民には在ると思います。

 

 犯人の供述によると、①安倍元総理の政治的信条への恨みはない②母親が入信していた宗教団体に対して復讐を考えていた。③母親がその宗教団体へ寄付を繰り返した結果破産となり、自分の学費すら払えなくなって大学を退学した。④安倍元総理が、その宗教団体と深い繋がりがあると思い、銃撃を計画した。

 新聞記事によると、この宗教集団は「旧統一教会」であり、50年以上も前から自民党の支援団体として政治献金を行っている存在とのこと。犯人曰く、宗教団体のPR映像に、安倍元総理の姿が映るシーンがあったので、教会と元総理に特別な関係があると考えたと供述しているらしい。しかし、政党に長年政治献金をしている団体のPR映像には、頼まれれば、元首相も、現首相も、すなわち安倍さんでも、岸田さんでも、自らの映像を映すことを了解するものです。これを見て、特別な関係だと信じたというところが腑に落ちません。

 

 もう一度、犯人の供述内容をよく吟味してみると、①から③までは、大変良く出来たストーリーであります。世の中によくありそうな話で、教団に恨みを持つのも仕方ないと唸らせるストーリーしかし、そのあとの③と④の間には、あまりに大きな飛躍があります。

 しかも、計画的に緻密に準備をしてきた犯人にしては、あまりに迂闊な勘違いが犯行理由となっています。ちなみに、この犯人が学費のことで退学を余儀なくされた大学とは、関西私学のトップであるD大学工学部。そんな迂闊な勘違いをするとはとても思えず、どうも、取ってつけたような理由に思えてなりません

 

 もしも、犯人の背景に、何らかの組織の関与があって、しかも、それが海外の組織だとすれば、これを見逃すことは、国家としての権威も、独立でさえも、全てを否定されるような事態となります。

 繰り返しますが、自分が変だと思うのは、①~③までは完璧なストーリーなのに、④だけが取ってつけたような理由である点。地元警察やマスコミが①~③を詳しく調べている間に、すべてをウヤムヤにする行為が、もう一段先に、待っているリスクを考えざるを得ないのです。

 

 今、犯人は、奈良県の地域の警察署に身柄を拘束されて、取調べを受けているはずですが、そんな地域警察の中で、身柄を拘束して大丈夫なのでしょうか? もし、どこかの右翼団体を名乗る人物が、警察署の中に侵入して、スキをついて犯人を刺殺でもしてしまったら‥

 1963年のケネディ暗殺事件後のオズワルド殺害事件と同じ事態となります。こうなると、事件の真相は闇から闇へ葬られることになります。この事態だけは絶対に避けなければなりません。

 奈良県警本部の意地とか面子とかではなく、捜査は警察庁が引き取るべき事件であり、この犯人の身柄も東京の警察庁本庁で行われるべきだと思います。アメリカで同じことが起これば、FBIが直接捜査に入るのが当たり前であり、犯人の身柄は、どこにいるかも情報を公開しないはず。

 今のやり方を見ていると、元総理を守れなかった警備の不備だけでなく、ことの真相ですら、わからなくなってしまうような、万が一の事態を防止することさえ、きちんと出来ていないまま、何となく地元でチマチマと捜査が進められている気がします。

 

 ちなみに‥。地元の警察署に任せておくと、変人の犯人による単独犯行、というシナリオで捜査が進んでしまうと思います。それが、最も警察署に傷がつかないシナリオだからです。また、中央の公安警察にとっても、海外からのテロや、国内勢力によるテロだということになると、あまりに今後の捜査負担が大きく、また現在の自分たちの無力ぶりを明らかにすることになってしまうので、地元警察の見解が単独犯行説に落ち着くのであれば、それを否定する動きは取らないと思います。真相を追求することよりも、事を大きくしないことにモチベーションが働きやすい組織だからです。

 

 そうやって、この大事件を、何でもない形で葬ることだけは、あってはならないと思います。是非に、オール日本で一致団結して、真相を突き止めていかなければなりません。

 それが、安倍元総理に対する、国民として最も誠実な弔いであると思います。


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