「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」
「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」展 チラシ表面
みなさまこんにちは
先日弊社スタッフは、パナソニック汐留美術館にて開催中の「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」展の内覧会に行って参りました
神坂雪佳(1866-1942)は、明治~昭和にかけて活躍した京都の図案家・画家です。
今もなお人々を魅了している江戸時代を通じて栄えた装飾芸術「琳派」からインスピレーションを受け、絵画、工芸、調度品の装飾など幅広い創作活動を行いました。
本展覧会は神坂雪佳の絵画、図案集、工芸品に加え、彼が手本とした琳派の美を象徴する
本阿弥 光悦(ほんあみ こうえつ)、尾形 光琳らの名品など約80点が紹介されています。
神坂雪佳の作品は、美しいものから可愛らしいものまでバラエティ豊かで、幅広い視野を持って
創作活動に取り組まれていたことが作品から伝わってきます。
どの作品も素敵だったのですが、このブログでは印象に残った作品3点をご紹介いたします
まず1点目はチラシに掲載されている、犬2匹が描かれた作品『百々世草』より「狗児(くじ)」』。
この作品は見たことがある方も多いのではないでしょうか?
優しい眼差しでカタツムリを見つめる姿、そして背後にいる犬にとても癒されました
ちなみにパナソニック汐留美術館のミュージアムショップでは、
同作品がモチーフになったお皿や手拭いなどが販売されていましたので、
ぜひチェックしてみてください
2点目は、神坂雪佳がデザインした「雪庵菓子皿」という雪を被った庵(小屋)をかたどった器の作品です。
器には、庵で頬杖をつく人物が外を眺める様子が描かれているのですが、
作品のフォルム、使われている色、線描からほのぼのとした印象や愛らしさを感じました。
チラシには掲載されていない作品なのですが、ぜひ皆様にも実際にご覧いただきたい作品のひとつです
3点目は、金地屏風に燕子花(かきつばた)の群生が描かれた作品「杜若(かきつばた)図屏風」です。
青みを帯びた花と白い花、金地のコントラストがとても美しく、琳派の継承が感じられる
絵画作品でした。
会場にはご紹介した作品の他にも、神坂雪佳の彩り豊かな作品が多数展示されています。
国内美術館の特別企画展としては、約20年ぶりとなる待望の展覧会。
神坂雪佳作品をまとまった点数で鑑賞できる絶好の機会ですので、
ぜひみなさまも足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
「つながる琳派スピリット 神坂雪佳」展は12月18日(日)まで開催中です。
展覧会の詳細は下記URLよりご確認いただけます