☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

お水取り 「参籠お見舞い」

2009-03-06 14:00:23 | 徒然・・・お水取り

奈良に春を呼ぶ東大寺二月堂の「修二会」
「お水取り」が始まっている。
本行は3月1から14日の満願までだが
行自体は1か月近くに及ぶ。
今年で1258回目。
毎年途絶えることなく行われてきた。
 
東大寺にご縁を得てから10年ほど毎年楽しみに出かけている。
でも参籠お見舞いは初めて。
家人は何回も行っているが私は仕事の都合でこれまで行けなかった。
「参籠お見舞い」は朝から昼近くまで限られた時間
11人の籠もりの僧(練行衆)をお見舞いすると言うもの。
 

二月堂に向かう道に入るともう空気が澄み
気持ちが引き締まると同時に和む。
あたり一面、清らかな雰囲気が漂っている。
鹿がそこかしこにいる風景も何とものどかだ。
 
参籠所に今年も大導師を勤められるS師を訪ねた。
焚き火が燃えよい香りがする。
男性は参籠所内に許しがあれば入ることができるが
女性はここまで。
童子と呼ばれるお世話係の人達が忙しく立ち働いている。
練行衆の方たちは皆「紙子」と呼ばれる
紙で作った着物を身に付けている。
行の厳しさを物語るようにもう破れかけている人もいる。
官長や前官長、他高僧と思しわき人達や
若い僧が次々と出入りされている。
参籠お見舞いの人たちも次々訪れていた。
 
家人は参籠所内でお茶を頂き
外にいる私には「大導師さまからです。」と
お茶とお菓子が運ばれて来た。
練行衆の方々自ら入れていただくらしい。
大導師さまは「声がかれて来ましたんや!」
と言いながらも元気一杯で溌剌としておられた。
この方の声明は素晴らしい。
 
東大寺は3年も前から「E・Mを導入し池等の浄化等々
いろいろな面で大きな成果を挙げている」と
今年の師の年賀状ではじめて知った。
それで出てこられたS師とE・Mの話をした。
鹿の糞の匂い消し等や境内の松の消毒にも
大いに役立っているらしい。
思わぬ大きな効果があり今では僧たちによる
プロジェクトチームもでき活動していると言う。
秋には師自らそれ等について講演されるらしい。
こんな風に広がり役だっていくことはすばらしい。
 
二月堂はますますいい気に満ちて
舞台に立つと気持ち良い風が吹いていた!
                       

コメント
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