学食の天丼、健在だろうか?40年前は200円くらいだったか、大振りなのは見かけだけで、厚い衣の中の海老は四分の一くらいの大きさだったと記憶する。それでも学生の身分、味と値段から、納得しながら美味しくいただいた。しかし、今霞ヶ関で民間向けに閉鎖硬直不合理の厚衣を着せられ、三人がかりで旧態依然油で二重揚げされ、机上つゆで味付けされて1800円で尊大に(これだけは見た目改善)提供されている官僚天丼は大いに問題だ。
こんなつまらん揶揄で溜飲を下げるわけにはいかない。というのは今や官僚機構が日本の命取りになりかけており、難攻不落の官僚城も攻略の活路が見えているからだ。
町医者の私の悩みが医療に専念できたらどんなに良いだろうと聞いて驚かれるだろうか?医業は専門職なので毎日医学の勉強を小一時間している。これは全然辛くないし、基礎が出来ているので大変ではない。ところが役所的な書類書きや形式重視のカルテ記載要請、医療保険制度の改変に伴う事務作業の理解と実践となると、もはや若くない医師には大変な苦痛である。若い事務員にとっても、相当な負担になっている。これが目に見えにくい医療従事者の労働負担、医療機関の医療の質に無関係な経済負担になり、底流で医療の質の低下を招きつつある。
適正費用で良好で継続できる医療をというお題目に反対な人はいまい。しかしそれを実現するために過大な手続き負担が掛かっては、結局は適正費用を浸食することになる。医業だけではあるまい、不必要に介在する手続き、形ばかりの検査とそれを差配する天下り機構などを一掃しなければ、衣ばかり厚い天丼に高価を支払うことになる。
こんなつまらん揶揄で溜飲を下げるわけにはいかない。というのは今や官僚機構が日本の命取りになりかけており、難攻不落の官僚城も攻略の活路が見えているからだ。
町医者の私の悩みが医療に専念できたらどんなに良いだろうと聞いて驚かれるだろうか?医業は専門職なので毎日医学の勉強を小一時間している。これは全然辛くないし、基礎が出来ているので大変ではない。ところが役所的な書類書きや形式重視のカルテ記載要請、医療保険制度の改変に伴う事務作業の理解と実践となると、もはや若くない医師には大変な苦痛である。若い事務員にとっても、相当な負担になっている。これが目に見えにくい医療従事者の労働負担、医療機関の医療の質に無関係な経済負担になり、底流で医療の質の低下を招きつつある。
適正費用で良好で継続できる医療をというお題目に反対な人はいまい。しかしそれを実現するために過大な手続き負担が掛かっては、結局は適正費用を浸食することになる。医業だけではあるまい、不必要に介在する手続き、形ばかりの検査とそれを差配する天下り機構などを一掃しなければ、衣ばかり厚い天丼に高価を支払うことになる。