町医者の経済診立てを一席、
通称アベノミクスは今のところ好調のようである。勿論、辛口の批評もあるが、かき消されている。アベノミクスの実態は何かと言えば物価上昇目標を設定してデフレを脱出しようという目論見らしい。民主党による似たような試みが全然効果がなかったのに、今回効果が出てきているのはなぜか。要するに民主党には信用がなかったのに自民党にはまだ信用が残っていたということのようだ。同じ一票でも自民党支持者の一票の方が資金の重みがあると見る。
脱デフレといったところで実際に実のある利益を生み出す投資先が出現したかどうかは怪しいもので、取りあえず空回りにしても動き出せば儲かるチャンスがあると八割の資産を有する二割の人が腰を上げたのが、本当のところだろう。景気の気は気持ちの気でその気になったということだ。
ライトウイングのRをLと紛らわしく発音し、参院選までは衣の下の鎧を隠す作戦の二枚目俳優安倍首相を菅官房長官以下の腹心が擁護している構図が見える。安倍首相そのものは高く評価していないがこの腹心はマジ命までも投げ出しかねない強者のようで、不協和音を内包する民主みんな維新には手強そうだ。
心情?リベラル?の私も、この機会を逃したくないと感じるくらいだから、取りあえず日本丸は面舵で景気浮揚ということだろう。但し、船を動かすエネルギーが「気」のことは心しておかねばなるまい。