霧のような雨の中を出勤してきた。患者さんは梅雨よりもよく降るとあきれている。先日、北関東では桜が雪化粧した所もあると聞く。明らかに異常なのだが、どうも人間は異常にも直ぐ慣れてしまう。診察室のレベルでは変ですねでお終いになっている。
天候というのは非常に複雑な現象なので、説明しきれない捉えきれないところはあるが、決して何にも分からないわけではない。複雑に絡み合った糸を手繰れば、何某かの原因が明らかになるはずだ。利害が絡むと不都合な真実は明らかにさせないという力も働くようで、雲行きが怪しくなるのは遺憾。
第73期将棋名人戦第一局は史上最短手数の六十手で羽生名人の勝ちになった。これでますます詰まらなくなった。行方ファンには悪いが二勝のハンデを付けて五分の手合い、次行方が負ければ、名人戦は終了と言っていいだろう。第一局は、折角の先手番なのに、力んでしまい空振りパンチをかいくぐって出された羽生のストレートで倒されてしまった。確かに圧倒的に不利だったが、スリップダウンで起き上がらなかったような負け方はいかがなものか。
行方の師匠は大山十五世名人だ。師匠の墓参りにでも行ったらどうか。負けたことにはさほど苦言はないだろうが、負け方にはお小言があると思う。励ませばまた肩に力が入りそうで難しいが、ファンをがっかりさせるような試合はいけません。