駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

恋は盲目科学も盲目、政治は

2017年09月23日 | 町医者診言

 

 八百屋のお七を持ち出すまでもなく恋は盲目。見つめ合う二人だけの世界だから、周りが見えなくなるのは当然。お七のやらかしたことは傍迷惑も度が過ぎて例外だが、恋の盲目は個人的で周辺だけのものだから罪は小さい。身に覚えのある人は概ね寛容だ。

 科学も知的興味が主体で、倫理性は外から判断されるものだから、盲目になりやすい。北朝鮮のICBMの進歩に貢献している科学者技術者は金正恩の命令もあるだろうが、恐らく頑張る根には科学的技術的な面白さがあると思う。

 これに対して盲目であってはならないのは政治だが、政治は権力の魔力を内臓するので、権力奪取維持のためには何でもという盲目性が潜んでいる。曲がりなりにも民主主義が生まれている国では、あからさまな誤魔化しは通用しにくいが、巧妙な策略は有効で、何は無くとも策略には長けている人達には要注意だ。

 金正恩が制裁で膝を屈して謝るだろうか,そうは思えない。破れかぶれで何をし出かすか分からない。北朝鮮問題には三つの行方しかなさそうだ。核保有の北を認めて交渉し直す、戦火を交えるそしてゴルゴサーティーンに登場してもらう。金正恩とトランプの脅し合いに油を注ぐのは賢い作戦とは思えない。いたずらに敵愾心を煽るのは危険な策略に思える。本当は安倍首相よりも金正恩とトランプの方が冷静なのではないかとさえ思う。

 分裂する野党、特に急造の新党には言うは安し行うは難しと申し上げたい。自分が自分がと自分の考えが一番の議員の先生方は本当に優れているようには見えない。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もある。野兎病ではなく野党病に罹っていると診断させていただきたい。

コメント
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