500マイル離れてとピーターポールアンドマリーは唱った。もう半世紀以上前の昔だ。マリーはもう居ない。
テレビやインターネットは500マイルどころか5000マイル彼方のことも瞬時に伝えている。しかしそれは電子メディアを通した情報で生身の現実感は乏しい。馴れて気付かないけれども50m、500m先で起きていることとは違って感じているのだ。旅をすると,500マイルの彼方に様々な人が同時代を生き、生活しているのを実感することが出来る。遠い昔、確かJRにディカバージャパンというキャッチフレーズがあった。発見しろってどういうことと感じたが、旅をして気が付くこと見出すことがありますよという意味合いがあったと思う。
新幹線は一寸速すぎて旅情には乏しいが、駅を降りればいつもと違う街いつもとちょっと感じの違う人達が居て、薄れてはきたが言葉のなまりや顔かたち体付きに500マイルの距離を感じた。先入観はぬぐいきれないと思うが、どこか濃いけれども直裁でしつこくなく、背は低めで固太りの人が多いような気がした。