駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

内科というのは、しない科

2024年11月27日 | 診療
            


 遠い昔、O先生は言われた。「内科というのは、しない科、なんだよ」と。余計なことはしないという意味だ。その時はそうかなあと拝聴したのだが、五十年の臨床の中で時々思い出しながら仕事をしてきた。なかなかできないことだが、実にその通りなのだ。
 H教授は解熱剤を使うと「こら」と烈火のごとく怒った。熱型が分からなくなるからだ。これは成程と思っても現在では中々難しい。今では数多くの検査が手軽にできるようになったし、辛い発熱は放って置きにくい。
 患者さんには分かってもらえないことも多いのだが、病気の初期は症状が揃わず的が絞りにくい。後医は名医と言われるように、後から見た医師の方が診断は付けやすい。最初はじっと我慢で余計なことはしない方が良いことも多いのだ。
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2 コメント

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健康知識。 (外野席)
2024-11-27 13:56:32
和田秀樹さんの本にもそういうことが、いっぱい書いてあります。ついつい買ってしまいます。先生も書いたら。売れますよ。
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Unknown (arz2bee)
2024-11-27 21:12:16
 和田さんの本は読みません。表題を見かけることはあります。専門学会のガイドラインに従って、個々の患者さんを診るのが臨床医の仕事です。診察しないで診断治療することはできません。
 医学的なことでなければ本を書くことはできるかもしれません。
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