昨日はあんまり気が進まなかったが、N先生に「先生出てよー」と頼まれ、医師会が関わるボランティア活動の納涼会に出た。年に二三度度しか顔を合わせないH先生と隣り合わせになり、噂話をわんさかと聞かされた。H先生は五歳ほど年下のクライネの医師で、どうやって情報を仕入れるのか(どこまで本当かもわからないが)、他院の内情に詳しく、何キロも離れた地区の医師がもうすぐやめるが後継者がいないとか、G医院に何とかという医師派遣会社から医師が来ているとか聞いてもいないのに、色々教えてくれた。面白おかしく話すので、成る程と余計なコメントをしたくなるのだが、じっと我慢した。というのは私のコメントも拡散しかねないからだ。
確かに話としては面白く「そうなの、そうかね」と聞いたが、隣町のA先生が脳梗塞で再起不能、後を科が違う娘婿が見よう見まねでやっていると聞いても後味はあまりよくなかった。N先生の結論はそうした事情で開業医が減ってゆくというのだが、当地では新規参入希望者も多く全面的には同意しかねた。
H先生のような噂を振りまく人が昔からどの業界にも居るようだ。インターネットのできる前から噂による情報ネットがあったわけだ。どちらにも修飾が多い。