消化器内科(消化管)の専門医は胃や大腸の内視鏡をする。内科医でありながらというのは変な言い方だが、手の技術を持っておられるわけだ。そうした手の技術を持ち合わせていない内科医はそれをちょっと羨ましく感じることもある。多くの内科医が身に付けている診断技術はそうした目に見えて分かりやすい形ではなく地味なものが多く同業者でも内視鏡を操る医師を格好良いと感ずることがある。
内視鏡の手技は外科の手術に多少似通ったところがあるようで多くの消化器外科医も内視鏡をやられる。消化器内科(消化管)にはやや外科的な要素があるのかもしれない。内視鏡を手の技術と表現したが優れた手の技術には脳力が必須なのは言うまでもない。