何しろ年を取ると先が短く限られてくるせいか、昔のことを思い出します。世の中には後悔や自省とは縁のない何でも俺は悪くないと言う世に憚ってはた迷惑な連中も居ますが、多くの人は私と同じように若気の至りが脳裏に浮かびいやはやとお茶を飲むことがおありでしょう。
一つの救いは誰しも若い時があるので、それに免じて許すとまでは行かなくとも苦笑いで見逃してくれたのではないかという希望があることです。それでも余裕のない人や弱い立場の人に、きついことをしてしまったという味の悪いことをふと思い出します。何せ過ぎてしまったことで元に戻せませんが半世紀過ぎてから申し訳なかったと思ったりします。
まあしかし、若気の至りだから出来たこともあるはずで塩梅は難しいのですがもう長くは働けません、今更とは言わず苦い経験を生かしたい。