相変わらず世界では金正恩やトランプが身勝手なことを主張し、中東やアフリカでは対立抗争が続いているようだが、日本はお正月に好天が続いたせいか、昨年よりも明るい年になりそうな気がする。年末に東京へ出て、林立するビルやデパ地下の人出に接して日本の平和と経済力を感じたせいかもしれない。新年の一般参賀が平成で最多、紅白の視聴率が低迷は、国民がきちんと見、考えているからだと思う。
日本橋丸善にも、あれこれ色々考えてみよう、歴史を勉強し直そうという本が多かった。大好きな本屋なのだが、良い伝統が失われつつあると陰りを感じた、丸善は京都の方が良くなった。同じように日本橋三越にも陰りを感じたが、こちらには未だ店員によい伝統が残っており、このまま消えて欲しくない気がした。良い伝統を生かしつつ時代の変化について行くのは難しいこととは思うが、出来ないことではないと思う。
三越では芸大教授の作品展が開かれていた。どうも芸大美術の教授は大変そうで、何コレと思う作品もあった。展示室の前で日比野克彦さんの挨拶がビデオで流されていた。
日比野克彦というと一般の人はどの様な印象を持たれているか知らないが、私には岐阜の後輩で何だか岐阜丸出しで気恥ずかしく見てしまう。ご本人は芸術の香りのない田舎で育った気後れなど全くないようで、屈託なく日比野美術を語られていた。
丸善で十数冊の本を買い込んだ。読めたのは高々三冊。多和田葉子の「百年の散歩」を見つけることが出来たのは幸運だった。本が呼んでくれたのだろう。多和田さんは本作りに恵まれている。自分は装幀に頓着なく、大抵身ぐるみ剥いでしまうのだが、多和田さんの本はいつも洒落ており、眺めて手で触ってこれはいいと感心する。彼女の注文ではないと思うが、本自体が作品になっている。中身は未読、寝しなに一寸ずつ読んでいきたい。
ご挨拶有り難うございます。今年もあれこれ書いていきたいと思います。読んでいただ得れば幸いです。
新年おめでとうございます!
ひょんなことから昨年の暮れから貴方(町医者)様のブログをリンクさせて頂き時々楽しみに拝見させて頂いております。
本年もどうぞよろしくお願い致します!
2018年 元旦 osamu