日本には言霊があると言われる。言霊というのは発せられた言葉に現実を動かす不思議な力があると考え信じることで、その伝統というか影響は今も強く残っていると思われる。
言霊と全く同じではないかも知れないが、21世紀の日本にもキャッチフレーズのような言葉で人を分った気にさせる手法が生きている。キャッチフレーズのような短い言葉で物事を切り取るのは複雑多様で情報の溢れる社会では便利でやむを得ない面もあるが、言葉の背後や中身を考えなくなる一種の思考停止を導く恐れがある。
学者ではないので綿密な考察はできないが、政治家やマスコミの言葉は鵜呑みにしない方がよい。情報操作や印象操作と言えば反論もあろうが、それを考慮している表現も多いからだ。
オムロン株の陽性者数の評価には検査数も必要だ。割合が分かった方がより正確な評価ができる。逆に病床使用20%で蔓延防止では割合の母数病床数が分からないと、政治家や行政の仕事ぶりをきちんと評価できない。
オムロン株の感染力が強いからやむを得ない、大変だでは済まない。オムロン株の感染力が強いことは一か月以上前から分かっていたことだ。重症化率が三分の一でも感染者数が四倍になれば、重症者数はデルタ株を上回ることになる。決して不安を煽るわけではない。正確正直な数値情報を知らせてこそ信頼が生まれ効果が出ると報道機関政治家に申し上げたい。