いつからぶれないことがこれほど高く評価されるようになったのか。単に分かりやすい、一見筋が通っているように見えるだけのことで、ぶれないことがいつも正しく良いとは限らない。状況は変化するものだし情報は新たに入手され理解が深まるものだ。
石破首相は党内基盤が弱く、党をまとめるには妥協が必要なのは当然の成り行き戦略だ。大体、二十人の推薦者が必要な候補者が九人も居て、党内基盤の強い人など居るわけがない。高市氏にしたところで支持者の声が大きいだけで党内基盤が強いわけではない、推薦人を集めるのに苦労したではないか。石破首相が世論調査での国民の意向を背景に裏金議員に強く出てきたのは変節ではなく、自然な動きだと思う。ブレブレと批判するのは皮相安易でどこか意図的な印象もある。ぶれを柔軟、ぶれないを硬直と言い換えてみると印象が変わる。