袴田巌さんの無罪判決に検察が控訴を断念、無罪が確定した。無罪と言われても失われたものはあまりにも大きい、五十八年と言えば人生のすべてと言っても過言ではない。踏み込んだ無罪判決で、検察の捏造としている。果たして捏造があったか、触れない方がよいと感じられる話題でコメントする人は少ないが、限りなく黒に近いと観測している。
日本人には触らぬ神に祟りなしという感覚の人が多く、それが実は祟っている。時間厳守、行き届いた接遇、安くて美味しい外食店、少ないホームレス・・・など暮らしやすいと言われる日本社会には事勿れ感覚で避けて見過ごされている基本的根本的な問題が数多いと申し上げねばなるまい。