駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

高齢者に双子の問題

2015年10月26日 | 小考

  

 昨日は気持ちの良い秋晴れだった。残念ながら午後から仕事があり、遠出は出来なかったが近所を少し散策して秋を楽しんだ。父親が晩年急に雑草の名前を調べ出したのを思い出した。妙なことを始めたなと横目で見ていたのだが、自分も道ばたや川沿いの草が黄色くなっているのを秋だなと見ながらふと何という名前の草なのだろうと考えていた。年を取ると考えることが似てくるものらしい。

 若い人には分からないことだが、前期高齢者も半ばとなると双子の問題に直面することになる。それは十年前には出来たのにこの頃出来ないなあという問題と、これがいつまで出来るだろうかという二つの問題だ。これは前後に繋がった一つの問題なのだが、二つの側面を持っている。会社で定めた定年のない個人事業主は自分で進退を考えなければならないので、この双子の問題に悩むことになる。自分の能力だけでなく周りの意向や影響も考慮しなければならない。着陸は離陸と同じように難しい。精一杯がむしゃらでは済まない分、離陸より難しいかも知れない。

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人間用に改造を

2015年10月25日 | 世の中

 

 

 小惑星の土を持って帰る技術があるのにというのは言い過ぎかもしれんが、駐車場の駐車券が取りにくくてかわなわん、まさか手長猿用というわけではあるまいに。まあ、ぎりぎりまで車を寄せれば手が届くのだが、高級車?に乗っていると駐車券の機械まで10cmに近づくのはためらわれる。

 誰もが不便に感じていると思う。駐車券は車が近づくとハイどうぞと機械が手渡して欲しい。それが難しければせめて簡単に手が届く位置に設置して欲しい。シートベルトをしていると手が届かず、いつも不便な思いをする。多くの人がそう思っているはずなのになぜ改善されないのだろうか?。いつまでも手長猿用では困るのだ。

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篤姫の言葉

2015年10月24日 | 診療

           

 朝夕は冷え込むが日中は動くと汗ばむ、日本でもハロウィンが商業的な後押しもあってかだいぶん浸透してきた。ハロウィンや文化の日周辺は恐らく最も過ごしやすい季節の一つだろうと思う。私はもう少し遅い十二月が好きなのだが。

 これは女性に多いのだけれども、自分を中心にした都合の良いストーリーを展開される方がおられる。多くの場合多少認知が入っている。例えばSさんはもう二十五年当院に通っておられる女性なのだが、八十歳を目前に色々問題が出てきた。五十代の頃は中々の美人で、それもあってか独り身でもどこか余裕を感じたのだが、二年ほど前から足腰の痛みが出て、ちょっとお化粧っ気がなくなったなと思っていたら、少しずつ物忘れが出てきた。介護保険を勧め、要支援2になったのだが、ケアマネージャーが時々しか顔を出さないとか、買い物が億劫とか生活の大変さを訴えられるようになった。暫く、実家を継いでいる弟さんの家に身を寄せておられたのだが、私の話を聞いてくれない、お嫁さんが毛嫌いすると、二週間ほどで戻ってきてしまった。

 「先生から弟に私を置くように頼んでくれ」と言われる。頼むくらいなら出来ますよとお返事したのだが。看護師がケアマネに話を聞くと殆ど毎日電話があり、しょっちゅう顔を出していると言う。弟さんの方も大歓迎ではないかも知れないが、離れを空け普通の扱いをしていただけらしい。

 勿論、誰の言うことが本当なのかは分からないのだが、Sさんの話通りではなさそうだ。いくら掛かり付け医でも介入できる範囲は限られているし、出過ぎたことはできない。言葉を添えるくらいはしてあげようと思うが、一方の話を聞いて沙汰をすなと篤姫の言葉を思い出した。

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廻る廻る野球人生

2015年10月23日 | スポーツ

              

 毎年のことだが今年もプロ野球ドラフトで悲喜こもごもがあったようだ。昔のように巨人じゃなきゃ嫌などと駄々をこねる選手は居なくなったようで、悲は殆どなく喜が圧倒的に多かったようだ。人生至る所に青山あり、安全固定路線が良いとは限らないし、第一思うように行かないのが人生、これでいいのだ。

 内心緊張したというオコエに楽天からお声が掛かった。知将梨田の元でちょいとノー天気なオコエが花を咲かせるか注目したい。良い組み合わせでたぶん上手くゆくだろう。岐阜商業の高橋純平は三球団から指名があったが、中日でなくソフトバンクに決まり良かったように思う。広い他国の空気を吸った方が、大きく伸びる可能性がある。勿論、別天地で失速の可能性の恐れもあるので、この田舎者の青年をホームシックやカルチュアショックに陥らせず、九州で上手に育てて欲しい。

 巨人ファンには悪いが、巨人の後任監督の決まり方には疑問符が付く、いつまで渡辺長島なのとファンでなくとも言いたくなる(ファンでないからか?)。松井の気持ちはよく分かる気がする。どつぼに嵌まっては大変、伸び伸びやれるところでやるのがいい。

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教育改革よりも先に

2015年10月22日 | 町医者診言

            

 国家百年の計は教育にありと言う。百年はちょっとオーバーな感じもするが、少なくとも三十年先を考えれば、教育ほど重要なものはないだろう。しかしまあ、いつも問題なのは何をどのようにという中身なのだ。安陪首相も志位委員長も教育の大切さでは一致しても、その中身にはかなりの違いがあるだろう。

 水と油のように言われる自民党と共産党は勿論、いがみ合う維新や病膏肓の民主や名前ばかりの少数政党まで、一致できる教育改革がある。それは教育者改革だろう。粗悪な教育者とは呼べない教育者と名ばかりの教育者を一掃する必要がある。

 我々の業界でも問題人は居るのだが、周囲の評価が間違いを減らしている。不適切な行為や違反には幾つかの罰則があり、毎月何十人もが対象となっている。

 教育者改革は周囲の評価だけでは不十分でさまざまな手を打つ必要があると思うが、容易なことではないだろう。それでも教育改革よりは手っ取り早くある程度の実効が得られるだろう。ちょっとイージーな方法だが捕らえてみれば**先生は、五割増しの罰則でもよいかもしれない。

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