二ッ森から車に戻り、尾根に続く荒れた道に、入る。
ここ数年、誰も入っていないようなヤブだが、草薮でたいしたことはない。いい加減歩いてから、コンパスを取り出し、方向を確認するも全く違う。一瞬何が起こったかピンと来ない。ヤブの中で現在位置を特定するのは難しい。地図の点線道路の向きと現地の向きがなったく違う。3回確認するも結果は同じだ。
地図上で、コンパスと同じ向きの尾根を探すと直ぐに分かった。車を止めた位置が150mも東側だったことになる。とにかく車に戻り、周辺を見渡すと送電線が走っている。その位置関係から、現在位置が確認できた。車を止めた時に、なんの根拠もなく「千草橋分岐」と思い込んだのが悔やまれる。
気を取り直して、歩き出すと程なく「分岐」が現れた。ここは慎重にコンパスを回してヤブ道へ入る。ここもヤブの中で、位置を特定しにくい。北に伸びる尾根が特徴的なので、その尾根を見逃さないよう、気をつけて歩く。尾根発見。尾根の方向も合っている。ここから200mほど歩き左の高い方へと向かうことになる。
山頂と思しきところはなんだかピンと来ない。南へはっきり下りになるまで移動し、同じように西へも移動する。これで山頂は踏んでいるだろうと確信して、帰路に着こうとしたら、今きた道の反対側のほうが高そうだ。そちらにもよって、写真を撮る。
低山の位置確認の難しさを改めて自覚した。
とは言っても、GPSは緊急時以外使用しないことにしている。使ってしまえば、わざわざヤブに入る意味がなくなると思っている。ログを取るためだけに持ち歩いているが、持っているだけで安心感はある。
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