京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

ゼーゲル

2020-10-09 15:17:52 | 気になるコト
ゼーゲル、それはドイツのゼーゲルさんが発明した、
窯の中で、温度で溶けだす、釉薬でできた温度計。


窯の中をのぞけるレンズより。

瞬間的な温度は、デジタルで出ますが、
窯の中の熱量は計りずらい・・そこで、
コレが溶けて前かがみになってなっていたら、
または、完全に溶けていたら、7番1230度と、
雰囲気を計ります。
使うゼーゲルは、12番~7番。
(1350度~1230度)

そして、窯道具を片づける時に、
一同に集め、写真を撮り、保存しておきます。
コレを見て、次回に・・とかはないのですが、
『 いい窯の時の溶け具合はこれぐらいだったから、
今回もこれぐらいで終わっておこう。 』
と、見て多少は役に立たせます。

その写真はこれ。

背中が見えている状態。
溶けーと、ぐったりしている者も。
これは、その後の窯内の熱量で、
更に溶けが進んでいるという事です。

色見と呼ぶ、釉薬が溶けているか、
還元か、酸化かと見極める小さな器。

コレは、焚いている途中に、
窯から引っ張り出され、具合を見ます。
その時、とっても熱いよ?

毎回作っては窯で消費されます。
皆様にはなんのこっちゃいかもしれませんが、
陶器屋にはなくてはならない道具。

次の窯にも、もちろん使います。
さぁ、台風が近づきつつある関西。
皆様の地域も御無事でありますように。

また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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