第202回はエルジー・ビアンキの歌とピアノによる演奏集です。
前回掲載した「Fly me to the moon」に続いて彼女のアルバムを取り上げました。
「THE SWEETEST SOUND」 SABA SB 15069 ST

1. Teach Me Tonight
2. Fallin' In Love
3. Little Bird
4. A Sleepin' Bee
5. The Shadow Of Paris
6. Flddler On The Roof
7. The Sweetest Sound
8. Spring Can Really Hang You Up The Most
9. Meditation
10. Why Did I Choose You
11. Little Blues
12. Guess Who I Saw Today
Elsie Blanchi (p, vo) Siro Bianchi (b) Charly Antolini (ds)
録音 1965年11月25日
こちらは全12曲中オリジナルは1曲のみで、残りは有名スタンダード等のカヴァーであり、8曲で彼女の歌が聴け、ここでも相方のシロ・ビアンキがベースでサポートしています。
ピアノの録音では定評のあるSABAレーベルでもあることで、シングル・トーンの響きはクリアで、彼女の澄んだ声にぴったりの録音となっていて、映画の主題歌や、ブロードウェイ・ミュージカルの挿入歌が多く取り上げられています。
「Teach Me Tonight」は、軽くスイングしながら歌う中で、スキャットも交えて気持ち良く歌っており、続く「Fallin' In Love」は、さらっと歌っていますが、中間部でのシングル・トーンによるピアノが粋に聞こえます。
「A Sleepin' Bee」に至っては、気負いなく語り掛けるような雰囲気で、「The Shadow Of Paris」と、「The Sweetest Sound」は3拍子で、また「Why Did I Choose You」についても哀愁を感じさせる歌と演奏でグッときます。
特に「The Shadow Of Paris」においては、相方のシロ・ビアンキによるベース・サポートが素晴らしく、「The Sweetest Sound」でのビアンキの歌いながらの左手によるリズム・キープも素晴らしいです。
屋根の上のヴァイオリン弾きのタイトル曲「Flddler On The Roof」は、ミディアム・テンポで気持ちよくスイングしているし、「Spring Can Really Hang You Up The Most」もまたミュージカルからの1曲ですが、こちらはゆったりとしたテンポで味わい深いピアノ演奏を聴くことが出来ます。
アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノバである「Meditation」を、歌とピアノで軽快に、また「Guess Who I Saw Today」は、カーメン・マクレーによる大人の歌が聴ける「AFTER GLOW」もありますが、ビアンキはあまりしつこくなくバラードとして歌い上げています。
ピアノ・トリオ演奏の中では以下の2曲が素晴らしく、同じピアニストであるピート・ジョリーの作曲による「Little Bird」は、ボッサのリズムの上をパーカッシヴなプレイで快調に、そして、彼女のオリジナルである「Little Blues」は、テーマ部で低音を生かし、アドリブに入ってもタイトル通りブルージーに、エンディングではテンポを落として締めくくっています。
前回掲載した「Fly me to the moon」に続いて彼女のアルバムを取り上げました。
「THE SWEETEST SOUND」 SABA SB 15069 ST



1. Teach Me Tonight
2. Fallin' In Love
3. Little Bird
4. A Sleepin' Bee
5. The Shadow Of Paris
6. Flddler On The Roof
7. The Sweetest Sound
8. Spring Can Really Hang You Up The Most
9. Meditation
10. Why Did I Choose You
11. Little Blues
12. Guess Who I Saw Today
Elsie Blanchi (p, vo) Siro Bianchi (b) Charly Antolini (ds)
録音 1965年11月25日
こちらは全12曲中オリジナルは1曲のみで、残りは有名スタンダード等のカヴァーであり、8曲で彼女の歌が聴け、ここでも相方のシロ・ビアンキがベースでサポートしています。
ピアノの録音では定評のあるSABAレーベルでもあることで、シングル・トーンの響きはクリアで、彼女の澄んだ声にぴったりの録音となっていて、映画の主題歌や、ブロードウェイ・ミュージカルの挿入歌が多く取り上げられています。
「Teach Me Tonight」は、軽くスイングしながら歌う中で、スキャットも交えて気持ち良く歌っており、続く「Fallin' In Love」は、さらっと歌っていますが、中間部でのシングル・トーンによるピアノが粋に聞こえます。
「A Sleepin' Bee」に至っては、気負いなく語り掛けるような雰囲気で、「The Shadow Of Paris」と、「The Sweetest Sound」は3拍子で、また「Why Did I Choose You」についても哀愁を感じさせる歌と演奏でグッときます。
特に「The Shadow Of Paris」においては、相方のシロ・ビアンキによるベース・サポートが素晴らしく、「The Sweetest Sound」でのビアンキの歌いながらの左手によるリズム・キープも素晴らしいです。
屋根の上のヴァイオリン弾きのタイトル曲「Flddler On The Roof」は、ミディアム・テンポで気持ちよくスイングしているし、「Spring Can Really Hang You Up The Most」もまたミュージカルからの1曲ですが、こちらはゆったりとしたテンポで味わい深いピアノ演奏を聴くことが出来ます。
アントニオ・カルロス・ジョビンのボサノバである「Meditation」を、歌とピアノで軽快に、また「Guess Who I Saw Today」は、カーメン・マクレーによる大人の歌が聴ける「AFTER GLOW」もありますが、ビアンキはあまりしつこくなくバラードとして歌い上げています。
ピアノ・トリオ演奏の中では以下の2曲が素晴らしく、同じピアニストであるピート・ジョリーの作曲による「Little Bird」は、ボッサのリズムの上をパーカッシヴなプレイで快調に、そして、彼女のオリジナルである「Little Blues」は、テーマ部で低音を生かし、アドリブに入ってもタイトル通りブルージーに、エンディングではテンポを落として締めくくっています。