第84回はスタン・ゲッツの「アット・モントルー」です。
「STAN GETZ QUARTET AT MONTREUX」 Polydor 2310 549

1. TIMES LIE
2. LUSH LIFE
3. I REMEMBER CLIFFORD
4. LA FIESTA
STAN GETZ(ts) CHICK COREA(el-p) STANLEY CLARKE(b) TONY WILLIAMS(ds)
録音 1972年7月23日
このアルバアムは、同年3月に米国コロムビア・レコードに録音された「キャプテン・マーヴェル」の続編ともいうべきもので、「ラッシュ・ライフ」と「ラ・フエスタ」が再び取り上げられています。
しかしコロムビア盤は、豪華メンバーの集まりとは裏腹にまとまりのない内容で、購入後直ぐに手元から離れてしまいました。
一方こちらのライブ盤は、ゲッツが既に解散してしまったメンバーを集めて臨んだだけあって、内容が濃いです。
1曲目の「タイムス・リー」は、ゲッツがテーマを吹いた後、チックがラテン色強いフレーズを散りばめ、これにスタンリーのベースと、トニーのドラムスが絡むもので、終曲の露払い的演奏です。
そして2曲目、3曲目のバラードを挟み、最後はお馴染みの「ラ・フィエスタ」へと続きます。
このライブの主役はボサノバを演っていた時とは違うスタン・ゲッツであることは間違いないのですが、全曲でエレピを弾くチックを筆頭に、リズム隊の力演も見事です。
スタン・ゲッツとチック・コリアは、このライブが行われた5年ほど前にスイート・レインで共演済みで、こちらもお勧めの1枚です。
なお「ラ・フィエスタ」は、カモメのジャケットでお馴染みのレコードからの1曲で、こちらは発売当時あちこちのジャズ喫茶で繰り返し鳴っていました。
「RETURN TO FOREVER」 ECM 1022 ST

「STAN GETZ QUARTET AT MONTREUX」 Polydor 2310 549



1. TIMES LIE
2. LUSH LIFE
3. I REMEMBER CLIFFORD
4. LA FIESTA
STAN GETZ(ts) CHICK COREA(el-p) STANLEY CLARKE(b) TONY WILLIAMS(ds)
録音 1972年7月23日
このアルバアムは、同年3月に米国コロムビア・レコードに録音された「キャプテン・マーヴェル」の続編ともいうべきもので、「ラッシュ・ライフ」と「ラ・フエスタ」が再び取り上げられています。
しかしコロムビア盤は、豪華メンバーの集まりとは裏腹にまとまりのない内容で、購入後直ぐに手元から離れてしまいました。
一方こちらのライブ盤は、ゲッツが既に解散してしまったメンバーを集めて臨んだだけあって、内容が濃いです。
1曲目の「タイムス・リー」は、ゲッツがテーマを吹いた後、チックがラテン色強いフレーズを散りばめ、これにスタンリーのベースと、トニーのドラムスが絡むもので、終曲の露払い的演奏です。
そして2曲目、3曲目のバラードを挟み、最後はお馴染みの「ラ・フィエスタ」へと続きます。
このライブの主役はボサノバを演っていた時とは違うスタン・ゲッツであることは間違いないのですが、全曲でエレピを弾くチックを筆頭に、リズム隊の力演も見事です。
スタン・ゲッツとチック・コリアは、このライブが行われた5年ほど前にスイート・レインで共演済みで、こちらもお勧めの1枚です。
なお「ラ・フィエスタ」は、カモメのジャケットでお馴染みのレコードからの1曲で、こちらは発売当時あちこちのジャズ喫茶で繰り返し鳴っていました。
「RETURN TO FOREVER」 ECM 1022 ST



本盤は、1990年代初めに国内盤として発売された「WAVE JAZZ CLASSICS」シリーズの特典盤で、ジャズランド・レーベルからの再発盤です。
オリジナルは、リバーサイド・レーベルの「ケニー・ドリュー・トリオ」です。
これらジャケット違いのレコードは、内容が同一ながら米国盤とヨーロッパ盤や、オリジナル盤と再発盤によく見られます。
「THE TOUGH PIANO TRIO / KENNY DREW TRIO」 JAZZLAND JLP9

1. CARAVAN
2. COME RAIN OR COME SHINE
3. RUBY MY DEAR
4. WEIRD - O
5. TAKING A CHANCE ON LOVE
6. WHEN YOU WISH UPON A STARJOE
7. BLUES FOR NICA
8. IT′S ONLY A PAPER MOON
KENNY DREW(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
録音 1956年9月20、26日
名盤とされるこの1枚、
内容は充実していますが、リバーサイド時代のドリューの演奏はいずれも地味です。
この時代は実力がありながら不当な扱いを受けていたため、1961年からは活動拠点をヨーロッパに移し数多くのレコーディングを残しています。
下記はこのレコードのオリジナル・ジャケットで、絵柄の違いは30センチのフレームの中で映えます。
「KENNY DREW TRIO」 RIVERSIDE 12-224

オリジナルは、リバーサイド・レーベルの「ケニー・ドリュー・トリオ」です。
これらジャケット違いのレコードは、内容が同一ながら米国盤とヨーロッパ盤や、オリジナル盤と再発盤によく見られます。
「THE TOUGH PIANO TRIO / KENNY DREW TRIO」 JAZZLAND JLP9



1. CARAVAN
2. COME RAIN OR COME SHINE
3. RUBY MY DEAR
4. WEIRD - O
5. TAKING A CHANCE ON LOVE
6. WHEN YOU WISH UPON A STARJOE
7. BLUES FOR NICA
8. IT′S ONLY A PAPER MOON
KENNY DREW(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
録音 1956年9月20、26日
名盤とされるこの1枚、
内容は充実していますが、リバーサイド時代のドリューの演奏はいずれも地味です。
この時代は実力がありながら不当な扱いを受けていたため、1961年からは活動拠点をヨーロッパに移し数多くのレコーディングを残しています。
下記はこのレコードのオリジナル・ジャケットで、絵柄の違いは30センチのフレームの中で映えます。
「KENNY DREW TRIO」 RIVERSIDE 12-224


ソニー・スティットがジャズ・ランド・レーベルに残した1枚のレコード、
デビュー当時、チャーリー・パーカーによく似ていたため、それを嫌って一時はテナーしか吹かない時期がありましたが、
ここではアルト・サックスで5曲、テナーサックスで3曲を演奏しています。
そしてこのレコードの最後に収録されているのが、今回のお題である「ファイン・アンド・ダンディ」、
これは1930年のブロードウエイミュージカルで、ケイ・スウィフト(Kay Swift)により作曲されています。
曲の形式はABACで、32小節からできています。
「LOW FLAME」 JAZZLAND 971
1. LOW FLAME
2. PUT YOUR LITTLE FOOT RIGHT OUT
3. CYNTHIA SUE
4. DONALD DUCK
5. CLOSE YOUR EYES
6. SILLY BILLY
7. BABY, DO YOU EVER THINK TO ME
8. FINE AND DANDY
SONNY STITT(as, ts) PAUL WEEDEN(g) DON PATTERSON(org) BILLY JAMES(ds)
録音 1962年4月4日
アルト・サックスで演奏される「ファイン・アンド・ダンディ」は、7分52秒のこのアルバムで一番の長尺演奏です。
比較的早いテンポで軽快に飛ばすスティットの、輝かしく明るい音色が何とも言えず良い感じです。
続くギターのウイーデンは、バップ・フレーズを散りばめ、パターソンのオルガンへと渡り、
再びスティットに戻ってからは、次から次へと流れるようなフレーズを繰り出し、最後はカデンツァで締めくくっています。
一方こちらは、スティットがテナー・サックッスを吹き、太くたくましい音で、
バド・パウエルとエキサイティングな演奏を繰り広げる1950年1月のセッションが収録されています。

この2枚の「ファイン・アンド・ダンディ」、楽器こそ違え、どちらも甲乙つけがたい内容です。
余談ですが、この「ファイン・アンド・ダンディ」は、ドライ・ジンをベースとしたカクテルにもあり、
持ち合わせの材料で作ってみました。

ドライ・ジンもホワイト・キュラソーも、共にアルコール分は40%と高いですが、
レモンをブレンドしていることから、意外とさっぱりしたお酒でした。
デビュー当時、チャーリー・パーカーによく似ていたため、それを嫌って一時はテナーしか吹かない時期がありましたが、
ここではアルト・サックスで5曲、テナーサックスで3曲を演奏しています。
そしてこのレコードの最後に収録されているのが、今回のお題である「ファイン・アンド・ダンディ」、
これは1930年のブロードウエイミュージカルで、ケイ・スウィフト(Kay Swift)により作曲されています。
曲の形式はABACで、32小節からできています。
「LOW FLAME」 JAZZLAND 971



1. LOW FLAME
2. PUT YOUR LITTLE FOOT RIGHT OUT
3. CYNTHIA SUE
4. DONALD DUCK
5. CLOSE YOUR EYES
6. SILLY BILLY
7. BABY, DO YOU EVER THINK TO ME
8. FINE AND DANDY
SONNY STITT(as, ts) PAUL WEEDEN(g) DON PATTERSON(org) BILLY JAMES(ds)
録音 1962年4月4日
アルト・サックスで演奏される「ファイン・アンド・ダンディ」は、7分52秒のこのアルバムで一番の長尺演奏です。
比較的早いテンポで軽快に飛ばすスティットの、輝かしく明るい音色が何とも言えず良い感じです。
続くギターのウイーデンは、バップ・フレーズを散りばめ、パターソンのオルガンへと渡り、
再びスティットに戻ってからは、次から次へと流れるようなフレーズを繰り出し、最後はカデンツァで締めくくっています。
一方こちらは、スティットがテナー・サックッスを吹き、太くたくましい音で、
バド・パウエルとエキサイティングな演奏を繰り広げる1950年1月のセッションが収録されています。

この2枚の「ファイン・アンド・ダンディ」、楽器こそ違え、どちらも甲乙つけがたい内容です。
余談ですが、この「ファイン・アンド・ダンディ」は、ドライ・ジンをベースとしたカクテルにもあり、
持ち合わせの材料で作ってみました。



ドライ・ジンもホワイト・キュラソーも、共にアルコール分は40%と高いですが、
レモンをブレンドしていることから、意外とさっぱりしたお酒でした。
毎年バスであちこちへの旅が続いている中学校の同窓会、
今回は46名の参加があり、今年のNHK大河ドラマの中心となっている信州へ、

最初は松代の真田邸へ

襖、天井、部屋、そして庭園も見事でした。

次は、第二次世界大戦の遺跡とされる「松代象山地下壕」へ、
ここは入場料は要りませんが、ヘルメットの着用が必要です。

昼食は・・・
横川駅だけでなく、ここにもおぎのやの「峠の釜めし」がありました。
(実は先週、自宅近くのマーケットでこの釜めしのセールがあり、食べたばかりでした)
午後からは、NHK大河ドラマ「真田丸」の舞台となった信州上田城へ、

真田神社にお参りし、隣にあった「真田井戸」を見た後で、
時間の関係で駆け足で「大河ドラマ館」にも立ち寄り、ドラマの撮影に関する展示物を見学、
その中で、唯一撮影が許可されている真田信繁の「赤の甲冑」を1枚撮らせていただきました。

最後にお世話になった幹事さんたち、そして運転手さんと、ガイドさんに感謝し、長い1日が終わりました。

今回は46名の参加があり、今年のNHK大河ドラマの中心となっている信州へ、

最初は松代の真田邸へ




襖、天井、部屋、そして庭園も見事でした。




次は、第二次世界大戦の遺跡とされる「松代象山地下壕」へ、
ここは入場料は要りませんが、ヘルメットの着用が必要です。




昼食は・・・
横川駅だけでなく、ここにもおぎのやの「峠の釜めし」がありました。
(実は先週、自宅近くのマーケットでこの釜めしのセールがあり、食べたばかりでした)

午後からは、NHK大河ドラマ「真田丸」の舞台となった信州上田城へ、




真田神社にお参りし、隣にあった「真田井戸」を見た後で、
時間の関係で駆け足で「大河ドラマ館」にも立ち寄り、ドラマの撮影に関する展示物を見学、
その中で、唯一撮影が許可されている真田信繁の「赤の甲冑」を1枚撮らせていただきました。



最後にお世話になった幹事さんたち、そして運転手さんと、ガイドさんに感謝し、長い1日が終わりました。

春の足音が聞こえて来た今日この頃、ここまで来ると「さくら」の話題ももうすぐです。
桜をテーマにした曲(歌)は沢山ありますが、ここでは日本古謡の「さくらさくら」を演奏しているジャズを取り上げてみました。
「NOW JAZZ RAMWONG」 L + R Records LR 41.007

1. NOW JAZZ RAMWONG
2. SAKURA WALTZ
3. BLUE FANFARE
4. THREE JAZZ MOODS
5. BURUNGKAKA
6. RAKNASH
7. THEME FROM VIETNAM
8. ES SUNGEN DREI ENGEL
ALBERT MANGELSDORFF(tb) GUNTER KRONBERG(as) HEINZ SAUER(ts) GUNTER LENZ(b) RALF HUBNER(ds)
録音 1964年6月6,7日
これはドイツのトロンボーン奏者であるアルバート・マンゲルスドルフが63年に結成したクインテットの演奏です。
サブタイトルの「Albert Mangelsdorff Quintet In Asia 1964」からも判るように、ジャケットにもその雰囲気が漂っています。
アジア風メロディも所々で聞こえ、即興演奏の中でソロとアンサンブルがうまくブレンドしています。
お目当ての「さくら さくら」は、ギュンター・クローンベルグ(as)がテーマを吹き、そのままアドリブへ、
その後マンゲルスドルフが続きますが、2人が陰旋法音階をどのように演奏しているかも聴きどころです。
また「スリー・ジャズ・ムード」はベースとハンド・ドラムスのデュオでの演奏です。
この曲はマンゲルスドルフの作曲によるものですが、クレジットの如くラビ・シャンカールの音楽そのものです。
このアルバム、
1964年という時期からして非常に進歩的な演奏ですが、ピアノレスの3管であるため、柔らかく耳障りの良いサウンドとなっています。
そして、もう1枚は・・・
「さくら さくら」を3人の琴奏者と白木秀雄(ds)が演奏しています。
白木秀雄のグループが、65年秋にベルリン・ジャズ・フェスティバルに出演した際にスタジオで録音したものです。

このアルバムは、過去に日野皓正のオリジナル曲で紹介しています。
桜をテーマにした曲(歌)は沢山ありますが、ここでは日本古謡の「さくらさくら」を演奏しているジャズを取り上げてみました。
「NOW JAZZ RAMWONG」 L + R Records LR 41.007



1. NOW JAZZ RAMWONG
2. SAKURA WALTZ
3. BLUE FANFARE
4. THREE JAZZ MOODS
5. BURUNGKAKA
6. RAKNASH
7. THEME FROM VIETNAM
8. ES SUNGEN DREI ENGEL
ALBERT MANGELSDORFF(tb) GUNTER KRONBERG(as) HEINZ SAUER(ts) GUNTER LENZ(b) RALF HUBNER(ds)
録音 1964年6月6,7日
これはドイツのトロンボーン奏者であるアルバート・マンゲルスドルフが63年に結成したクインテットの演奏です。
サブタイトルの「Albert Mangelsdorff Quintet In Asia 1964」からも判るように、ジャケットにもその雰囲気が漂っています。
アジア風メロディも所々で聞こえ、即興演奏の中でソロとアンサンブルがうまくブレンドしています。
お目当ての「さくら さくら」は、ギュンター・クローンベルグ(as)がテーマを吹き、そのままアドリブへ、
その後マンゲルスドルフが続きますが、2人が陰旋法音階をどのように演奏しているかも聴きどころです。
また「スリー・ジャズ・ムード」はベースとハンド・ドラムスのデュオでの演奏です。
この曲はマンゲルスドルフの作曲によるものですが、クレジットの如くラビ・シャンカールの音楽そのものです。
このアルバム、
1964年という時期からして非常に進歩的な演奏ですが、ピアノレスの3管であるため、柔らかく耳障りの良いサウンドとなっています。
そして、もう1枚は・・・
「さくら さくら」を3人の琴奏者と白木秀雄(ds)が演奏しています。
白木秀雄のグループが、65年秋にベルリン・ジャズ・フェスティバルに出演した際にスタジオで録音したものです。

このアルバムは、過去に日野皓正のオリジナル曲で紹介しています。