アンソニー・ウイリアムス(Anthony Williams) 1945年12月12日 - 1997年2月23日
イリノイ州シカゴ生まれ、後にボストンに移る
サックス奏者であった父親からジャズを学び、9歳でドラマーを志し、若くして往年の名ドラマー達より一歩進んだ新しいコンセプションのドラミングを完成しています。
アラン・ドーソン(ds)、サム・リヴァース(ts)に師事した後、1962年末にジャッキー・マクリーンの紹介でニューヨークへ進出、63年から69年にはマイルス・デイビスの黄金クインテットのドラマーとして活躍しました。
その後は、自身のグループ「ライフタイム」を結成し、ロックへ傾倒したことで、スタイルも変化しましたが、晩年は、またジャズ・ドラムの可能性を追求するプレイに戻っています。
今回の1枚は、60年代中期の代表作で、「早く来い来い春よ来い」ということで取り上げました。
「SPRING」 BLUE NOTE BST 84216
1. EXTRAS
2. ECHO
3. FROM BEFORE
4. LOVE SONG
5. TEE
WAYNE SHORTER(ts) SAM RIVERS(ts) HERBIE HANCOCK(p)
GARY PEACOCK(b) ANTHONY WILLIAMS(ds) 録音 1965年8月12日
このアルバムは、トニー(アンソニー・ウイリアムスの愛称)の2枚目のリーダー作で、新しいコンセプトを持った内容になっています。
(レーベルに記載されているSIDE1と2が、ジャケットの曲順と逆になっています)
私がこのアルバムを好きな理由は、
1)ジャケットのレイアウトと色使いが素晴らしい(BNでお馴染みのリード・マイルスのデザイン)
2)2曲目の「エコー」で、ニュー・ジャズに通ずる斬新なテクニックのトニーのドラム・ソロが聴ける
3) 好みのサックス奏者が2人参加している(特に調性を外したようなサム・リヴァースの奏法が良い)
4) ゲーリー・ピーコック(b)の参加で、一層自由な展開が繰り広げられている
5) アグレッシブな演奏の中で、「ラブ・ソング」の哀愁を帯びた美しい曲に一息つける
と、こんな訳で、トニーのブラッシュ・ワークに乗って、サム・リヴァースが吹くサックスがとても良い感じですが、それもそのはず、トニーはこの録音の3か月前に、サム・リバースの初リーダー・アルバム(FUCHSIA SWING SONG / BLUE NOTE 4184)に参加していて、こちらも良い出来であり、近いうちに再びここに登場させたいと思っています。
彼の参加したアルバムは何と100枚を超えますが、1996年9月に録音した「YOUNG AT HEART」が遺作となっています。
トニーもこれから、という時に亡くなってしましました。
早いもので、あれから17年が経ちました。
イリノイ州シカゴ生まれ、後にボストンに移る
サックス奏者であった父親からジャズを学び、9歳でドラマーを志し、若くして往年の名ドラマー達より一歩進んだ新しいコンセプションのドラミングを完成しています。
アラン・ドーソン(ds)、サム・リヴァース(ts)に師事した後、1962年末にジャッキー・マクリーンの紹介でニューヨークへ進出、63年から69年にはマイルス・デイビスの黄金クインテットのドラマーとして活躍しました。
その後は、自身のグループ「ライフタイム」を結成し、ロックへ傾倒したことで、スタイルも変化しましたが、晩年は、またジャズ・ドラムの可能性を追求するプレイに戻っています。
今回の1枚は、60年代中期の代表作で、「早く来い来い春よ来い」ということで取り上げました。
「SPRING」 BLUE NOTE BST 84216
1. EXTRAS
2. ECHO
3. FROM BEFORE
4. LOVE SONG
5. TEE
WAYNE SHORTER(ts) SAM RIVERS(ts) HERBIE HANCOCK(p)
GARY PEACOCK(b) ANTHONY WILLIAMS(ds) 録音 1965年8月12日
このアルバムは、トニー(アンソニー・ウイリアムスの愛称)の2枚目のリーダー作で、新しいコンセプトを持った内容になっています。
(レーベルに記載されているSIDE1と2が、ジャケットの曲順と逆になっています)
私がこのアルバムを好きな理由は、
1)ジャケットのレイアウトと色使いが素晴らしい(BNでお馴染みのリード・マイルスのデザイン)
2)2曲目の「エコー」で、ニュー・ジャズに通ずる斬新なテクニックのトニーのドラム・ソロが聴ける
3) 好みのサックス奏者が2人参加している(特に調性を外したようなサム・リヴァースの奏法が良い)
4) ゲーリー・ピーコック(b)の参加で、一層自由な展開が繰り広げられている
5) アグレッシブな演奏の中で、「ラブ・ソング」の哀愁を帯びた美しい曲に一息つける
と、こんな訳で、トニーのブラッシュ・ワークに乗って、サム・リヴァースが吹くサックスがとても良い感じですが、それもそのはず、トニーはこの録音の3か月前に、サム・リバースの初リーダー・アルバム(FUCHSIA SWING SONG / BLUE NOTE 4184)に参加していて、こちらも良い出来であり、近いうちに再びここに登場させたいと思っています。
彼の参加したアルバムは何と100枚を超えますが、1996年9月に録音した「YOUNG AT HEART」が遺作となっています。
トニーもこれから、という時に亡くなってしましました。
早いもので、あれから17年が経ちました。