「ザ・トリオ」と称されるオスカー・ピーターソン・トリオの1枚、
「NIGHE TRAIN」 VERVE V6-8538

1. NIGHT TRAIN
2. C JAM BLUES
3. GEORGIA ON MY MIND
4. BAG′S GROOVE
5. MOTEN SWING
6. EASY DOES IT
7. HONEY DRIPPER
8. THINGS AIN′T WHAT THEY USED TO BE
9. I GOT IT BAD AND THAT AIN′T GOOD
10. BAND CALL
11. HYMN TO FREEDOM
OSCAR PETERSON(p) RAY BROWN(b) ED THIGPEN(ds)
録音 1962年12月15&16日
VERVE時代のオスカー・ピーターソンと言えば、このレーベルでの最後の録音となった「WE GET REQUESTS」が有名ですが、こちらも人気盤の1枚で、ブルースが6曲入っているとろが聴きどころとなっています。
タイトル曲である「NIGHT TRAIN」は、重機関車が走るがごとくグイグイと進み、スイングこの上なく、
また、多くの奏者が取り上げている「C JAM BLUES」は、レイ・ブラウンのウォーキング・ベースに導かれてスタートすると、ピーターソン節が炸裂し、
続く「GEORGIA ON MY MIND」は、一転してゆったりとしたテンポで心地よく、といった具合で演奏が続いて行き、
最終曲の「自由への賛歌」は締め括りに相応しく、ピアノを目いっぱい鳴らすピーターソン得意の奏法が全開となり、最後はテンポを落としてエンディングに向かいます。
ピーターソンが演奏するブルースは、アップ・テンポもスロー・テンポのものも共にブルース臭くなく、圧倒的なスイング感の中で、洗練されているところが他の奏者と異なるところだと思います。
全体を通してレイ・ブラウンとエド・シグペンのサポートも決まっており、「ザ・トリオ」の名に相応しい1枚です。
このレコードは、録音時期からしてステレオ録音をあえてミックスダウンしていると思われますが、カット盤(穴あき)で、安価であったことから購入しましたが、録音バランスも良く、演奏と共に楽しめました。