私の愛聴盤の第152回は、アルバート・マンゲルスドルフの「テンション」です。
「TENSION」 CBS BPG 62336

1. CLUB TROIS
2. BLUES DU DOMICILE
3. SET ′EM UP
4. VARIE
5. TENSION
6. BALLADE FOR JESSICA ROSE
ALBERT MANGELSDORFF (tb) GUNTER KRONBERG (as) HEINZ SAUER (ts)
GUNTER LENZ (b) RALF HUBNER (ds)
録音 1963年7月8, 11日
リーダーのアルバート・マンゲルスドルフは、1970年以降、アレクサンダー・シュリッペンバッハが率いるグローブ・ユニティに参加したり、ヨーロッパのフリーのミュージシャンンとの共演がありますが、このアルバムは彼の最も初期のアルバムで正にモダン・ジャズを演奏しています。
全員がドイツのミュージシャンで固めたピアノレスによる3管のクインテットで、大半の曲はミデアム以上の早めのテンポで演奏されています。
最初の5曲はスイング感抜群でメロディも美しく、アレンジがしっかりされている中で各人のソロ・パートも上手く振り分けられており、これはベースとドラムスの乗りの良さが要因の一つのように思います。
全6曲の中で、2曲目の「BLUES DU DOMICILE」は、テーマ部がジョン・コルトレーンの「BLUE TRAIN」のような雰囲気を持っており、ts → tb → b → ds の順でソロの受け渡しが行われた後、3管のリズムレスによる掛け合いが面白い効果を生んでいます。
また、アルバム・タイトルになっている「TENSION」が最も勢いがあり、前半は各人の優れたソロの応酬で、後半はマンゲルスドルフの無伴奏ソロ → ハインツ・ザウワーとギュンター・レンツのデュオにドラムスとトロンボーンが絡む展開 → ギュンター・クロンベルグとギュンター・レンツのデュオへと色々変化を付けた構成となっています。
最終曲の「BALLADE FOR JESSICA ROSE」は、4分足らずの短い曲ですが、スロー・テンポによるトロンボーンとベースのデュオで、4つを刻むベースに乗って、マンゲルスドルフの歌うような演奏となっています。
このアルバムは、ドイツ人らしく非常に正確で洗練されているけれど、決して堅苦しくなくエンジョイでき、数あるマンゲルスドルフのリーダー作品の中では良い内容です。
なお、マンゲルスドルフは、続いてNOW JAZZ RAMWONGを、同じメンバーで演奏しています。
「TENSION」 CBS BPG 62336



1. CLUB TROIS
2. BLUES DU DOMICILE
3. SET ′EM UP
4. VARIE
5. TENSION
6. BALLADE FOR JESSICA ROSE
ALBERT MANGELSDORFF (tb) GUNTER KRONBERG (as) HEINZ SAUER (ts)
GUNTER LENZ (b) RALF HUBNER (ds)
録音 1963年7月8, 11日
リーダーのアルバート・マンゲルスドルフは、1970年以降、アレクサンダー・シュリッペンバッハが率いるグローブ・ユニティに参加したり、ヨーロッパのフリーのミュージシャンンとの共演がありますが、このアルバムは彼の最も初期のアルバムで正にモダン・ジャズを演奏しています。
全員がドイツのミュージシャンで固めたピアノレスによる3管のクインテットで、大半の曲はミデアム以上の早めのテンポで演奏されています。
最初の5曲はスイング感抜群でメロディも美しく、アレンジがしっかりされている中で各人のソロ・パートも上手く振り分けられており、これはベースとドラムスの乗りの良さが要因の一つのように思います。
全6曲の中で、2曲目の「BLUES DU DOMICILE」は、テーマ部がジョン・コルトレーンの「BLUE TRAIN」のような雰囲気を持っており、ts → tb → b → ds の順でソロの受け渡しが行われた後、3管のリズムレスによる掛け合いが面白い効果を生んでいます。
また、アルバム・タイトルになっている「TENSION」が最も勢いがあり、前半は各人の優れたソロの応酬で、後半はマンゲルスドルフの無伴奏ソロ → ハインツ・ザウワーとギュンター・レンツのデュオにドラムスとトロンボーンが絡む展開 → ギュンター・クロンベルグとギュンター・レンツのデュオへと色々変化を付けた構成となっています。
最終曲の「BALLADE FOR JESSICA ROSE」は、4分足らずの短い曲ですが、スロー・テンポによるトロンボーンとベースのデュオで、4つを刻むベースに乗って、マンゲルスドルフの歌うような演奏となっています。
このアルバムは、ドイツ人らしく非常に正確で洗練されているけれど、決して堅苦しくなくエンジョイでき、数あるマンゲルスドルフのリーダー作品の中では良い内容です。
なお、マンゲルスドルフは、続いてNOW JAZZ RAMWONGを、同じメンバーで演奏しています。