18年前会社を始めた頃。
正直あまりよく思い出せない。それくらい多忙を極めた。
何もなかったので攻めるしかなかった。本当に無我夢中だった。
つらかったし二度と戻りたくないと思っていた。
そして現在。会社も安定し、みんなのおかげで権限委譲もすすんだ。
社長・経営者としての役割が私だ。もちろん重要な役割だ。会社は社長で決まる。
それはしっかりこなし、会社の将来戦略も描き続けている。
ただ最近は創業当時のあの熱を懐かしく思う。
考えに考え抜いた。全て自分で切り盛りし、考えをカタチにして、何の保証もなく挑戦していた。
大げさでなくほぼ365日寝る時間を削り、体力の限界まで働いたが間違いなく刺激的だった。
創業当時の苦悩や苦労は私にとってかけがえのない財産だ。
若いときしかできなかった経験だ。もちろん時代は変わっている。環境も違う。
ただ最近は企業が若い人に優しくなりすぎ、成長を感じられず離職する人も増えていると聞く。
もしあの頃の経験を伝えることで、少しでもお役に立てることがあるなら喜んで伝えていきたい。
「若い時の苦労は買ってでもしろ」。今になってその言葉の意味をかみしめている。