アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ニゲラ ’トランスフォーマー’ - Google Lensでヒット

2023-06-08 15:00:00 | みんなの花図鑑
きょうは ニゲラ(クロタネソウ)のお話です。

ニゲラ オリエンタリス’トランスフォーマー’

これは少し前(5月上旬)安城デンパークの秘密の花園で出会った花です。面白い形をしていますが、名前が分かりません。



まあ、名前は分からなくても、中心の緑色のモニュメントの集合みたいなのがめしべ(の花柱)でそれを下のほうで取り巻いている蓮華座みたいなのが雄しべの集合だろうということは判るのですが・・・
やっぱり名前が知りたい !(^^)!



ということで、植物図鑑を持ってない私が名前を知る方法はスマホアプリの PictureThis と Google Lens です。
PictureThis は一週間だけ無料でしたが、そのとき試した結果ヒット率がGoogle Lensよりよかったので一年使ってみることにしました。



今回もまず PictureThis で検索してみました 。ところが、ニオイクロタネソウを第一候補に挙げてきますが、参考画像のなかに私がとった写真のような黄色い花の画像がありません。そこで第2候補を見て見ると今度は「ニゲラ」と言ってきます。でもあとで出しますが、ニゲラ(ダマスケーナ)のかたちは時期によってさまざまに変化しますが、これとは違います(下図↓ 左側)

そこで、もしかしたらと思い Google Lensで検索してみることにしました。(右図)
そしたら 私が撮ったのと同じ黄色の参照画像を表示してきました。名前は「ニゲラ ’トランスフォーマー’」となっています。

ニゲラ・オリエンタリス ’トランスフォーマー’
Nigella orientalis 'Transformer' )
キンポウゲ科ニゲラ(クロタネソウ)属
ニゲラ・オリエンタリスはその種小名から分かる通り、ニゲラの分布地として東の果て、西アジア原産です。
ニゲラ唯一の黄色い花で、蜜腺状の部分に茶色い縞が入っています。
花弁は退化して蜜腺状になり、5枚の萼が花弁状に発達しています。
「トランスフォーマー(変圧器)」という品種名は、中心部(5〜8本の雌しべ)が花が開く前(1番下の写真)から目立ち、それが花の上に傘を開げたような莢に変形するからだと思います。
その後果実はオダマキと区別しがたい形の袋果(莢)に育ちます。
(以上、花日記 alpicola-blogさま「クロタネソウのトランスフォーマー」より)





ニゲラ ダマスケナ

前後しますが、よく見るニゲラ(和名 クロタネソウ)も掲載しておきます。
Nigella は ラテン語で「黒い」を意味するniger に由来しています。
何が黒いかというと種子が黒いのです。
たんにニゲラ(クロタネソウ)とよばれるものは Nigella damascena を指します。
種小名の damascena は、この植物がダマスカスからヨーロッパにもたらされたことに因んでいます。



花弁のように見えるのは5~10枚の萼片で、糸状に分枝した総苞片が花のまわりに広がっています。
’トランスフォーマー’ と同じく 中心に雌しべの花柱が 林立し(実際は5本)?、その周囲を雄しべが取り巻いています。



果実は風船状に膨らんだ楕円状の蒴果で、稜があり、 先に角が数本あります。



袋の中には 熟すと黒い種子が多数入っています。





.


コメントを投稿