アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

タンキリマメ - 自転車道にて

2020-11-10 17:04:50 | みんなの花図鑑

家の近くに大きな工場があり、そのフェンスにいろいろなつる性植物が伸びていました。中でも このタンキリマメは鞘が赤く、真っ黒な艶のある豆との対比が美しく、タンキリマメといえば この工場フェンスがイチオシのポイントでした。




ところが工場主が変わったのか、工場の方針が変わったのか、久しぶりに行ってみたら、フェンスに絡まっていた植物 全部きれいに片付けられていました。工場の中が丸見えです。
それで仕方なく、第2ポイントである豊田安城自転車道に回って撮ったのが この画像です。




タンキリマメは マメ科タンキリマメ属のつる性植物。
豆は 真っ赤に熟した莢(さや)の中に 通常2個 入っています。
莢は縦方向にぶら下がっていますから、2個の豆も 上下になって莢に収まっています。




大豆などですと、莢が弾けるとき豆が飛ばされるのですが、どういうわけかタンキリマメは 莢の背筋に「へその緒」みたいに伸びている養分を受け取る柄がしっかりしていて、莢が弾けても飛ばされないのです。




それで 莢の中では 上下にならんでした双子の豆は 莢が大きく左右に弾け開くと ひとつは 右に、もう一つは左にというように移動するのです。




タンキリマメの葉は、葉の真ん中より先の方が幅が広く、葉先が尖がらずに丸い感じ。
よく似た トキリマメの葉は 葉の真ん中よりつけ根に近いところが最も幅広く、葉先は尖っています。





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