植物は花の季節と紅葉の季節と果実の季節とでまったく様子が変わることがあります。
以下は2年前の初夏に教えてもらっていた木の名前が、季節が変わって様相が変わっていて、思い出せなかったというか、名前を教えてもらったことがあることさえ覚えていなかったという「セルフ・クイズ」の記録です。
Step.1
場所は安城デンパークのグラスウォーク横のピンオークやスカーレットオークの林。
黄葉がキレイな木が目につきました。でも葉の形がオークの仲間ではありません。
名前を知りたいのですが樹名板がありません。見たことはある気がするのですが・・・
最初、カツラかな?って思いましたが、この季節のカツラは冬芽が出てきているはずで、ちょっと違うと思いました。Google Lensで画像検索するとヨーロッパブナとかミズキの仲間とかサイトを挙げて来るのですが、訪問してみると実際はどれもいまいち合致しません。
Step.2
判らないので、掲示板にお尋ねするしかない。でもその前に樹皮とか樹形とか再観察・再確認しておかなければ、っと3日後再度デンパークを訪れてみました。
そしたら、それまで暖かかったのが、その日から寒波襲来で北風ぴゅーぴゅーで、黄葉していた葉っぱは全部落ちてしまっているではありませんか(´・ω・)
しまった!遅かりし由良之助~~
ところが、よくみると、枝に何かついています。葉っぱは落ちたけれど、果実が残っていたのです。
しかもこの独特な果実、ヘラのような苞葉から果柄が伸びてそこに球形の果実がぶら下がっています。
これはシナノキ属(ボダイジュの仲間)の果実の特徴です。
ここまで分かれば、申し分ないとも言えますが (´∀`) このきなんのき掲示板にお尋ねすれば、木の固有名詞まで分かるかもしれないと以上の画像を添付して質問してみました。
お二人の方からご回答をいただきました。
最初の方のご回答は
「果実の様子からシナノキ属は間違いないと思いますが、その先は私にはわかりません。私のフィールドで見るシナノキやオオバボダイジュとは葉の形が異なります。」
ということで、シナノキ属(ボダイジュの仲間)ではあるが、シナノキやオオバボダイジュではないことが知らされました。
シナノキ ボダイジュ
(森と水の郷あきた「樹木シリーズ96 シナノキ」より)
Step.3
2番目の方のご回答はさらに進んで
「幹の樹皮に縦割れが目立たないようで
箆状の苞葉に柄があり 大きめに見える果実に凌が確認できるので
セイヨウボダイジュ 別名ナツボダイジュ と思います」
と種別を特定してくださいました。
別名ナツボダイジュ は聴いたことがあります。たしか自分のブログでも取り上げたことがあったはずと、マイ・ブログを検索してみました。
ありました!
ナツボダイジュ
(2021-6-10@愛知県緑化センター)
Step.4
最終ステップです。上で取り上げた私の過去ログに 問題のシナノキ属のことが書いてあったのです。
以下に、その部分を再掲します。
セイヨウシナノキ
さて、安城デンパークにはたくさんのシナノキ属があります。
これはグラスウォーク外側のオーク類が植わっている場所にあった木ですが・・・
周囲にあるスカーレット・オークやピン・オークのような特徴のある葉ではないので、却って「なんの木だろう?」と気になる木です!(^^)!
近くに行って見上げると ボダイジュに似た花が咲いているではありませんか?!
ちょっと黄色い葉弁だから、シナノキではなくて ボダイジュのほうかな?
いずれにしても デンパークさんに聞いてみましょ? っと(^^♪
すぐに回答をいただけました。
予想していたのとは違い、答えは「セイヨウシナノキ」でした。
セイヨウシナノキ 西洋科の木
セイヨウシナノキはヨーロッパ原産のナツボダイジュとフユボダイジュの自然交雑種。セイヨウボダイジュとも呼ばれる。(中略)花序につく花の数が7~10個程度のため、セイヨウシナノキとした。(三河の植物観察「セイヨウシナノキ」)
シューベルトの「リンデンバウム」は、この木のこと。
▼ネット上のセイヨウシナノキ(セイヨウボダイジュ、リンデンバウム)例
・・・・・・
というわけで、「訊いてみるもんです」というのが今回のクイズの感想です。
ナツボダイジュの名を挙げてもらわなかったら、この木の名前について以前デンパークさんに尋ねたことがあり、その名が「セイヨウシナノキ」「リンデンバウムの樹」だったことを思い出さなかったのですから。
参考までにその過去ログ は こちら でした。
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以下は2年前の初夏に教えてもらっていた木の名前が、季節が変わって様相が変わっていて、思い出せなかったというか、名前を教えてもらったことがあることさえ覚えていなかったという「セルフ・クイズ」の記録です。
Step.1
場所は安城デンパークのグラスウォーク横のピンオークやスカーレットオークの林。
黄葉がキレイな木が目につきました。でも葉の形がオークの仲間ではありません。
名前を知りたいのですが樹名板がありません。見たことはある気がするのですが・・・
最初、カツラかな?って思いましたが、この季節のカツラは冬芽が出てきているはずで、ちょっと違うと思いました。Google Lensで画像検索するとヨーロッパブナとかミズキの仲間とかサイトを挙げて来るのですが、訪問してみると実際はどれもいまいち合致しません。
Step.2
判らないので、掲示板にお尋ねするしかない。でもその前に樹皮とか樹形とか再観察・再確認しておかなければ、っと3日後再度デンパークを訪れてみました。
そしたら、それまで暖かかったのが、その日から寒波襲来で北風ぴゅーぴゅーで、黄葉していた葉っぱは全部落ちてしまっているではありませんか(´・ω・)
しまった!遅かりし由良之助~~
ところが、よくみると、枝に何かついています。葉っぱは落ちたけれど、果実が残っていたのです。
しかもこの独特な果実、ヘラのような苞葉から果柄が伸びてそこに球形の果実がぶら下がっています。
これはシナノキ属(ボダイジュの仲間)の果実の特徴です。
ここまで分かれば、申し分ないとも言えますが (´∀`) このきなんのき掲示板にお尋ねすれば、木の固有名詞まで分かるかもしれないと以上の画像を添付して質問してみました。
お二人の方からご回答をいただきました。
最初の方のご回答は
「果実の様子からシナノキ属は間違いないと思いますが、その先は私にはわかりません。私のフィールドで見るシナノキやオオバボダイジュとは葉の形が異なります。」
ということで、シナノキ属(ボダイジュの仲間)ではあるが、シナノキやオオバボダイジュではないことが知らされました。
シナノキ ボダイジュ
(森と水の郷あきた「樹木シリーズ96 シナノキ」より)
Step.3
2番目の方のご回答はさらに進んで
「幹の樹皮に縦割れが目立たないようで
箆状の苞葉に柄があり 大きめに見える果実に凌が確認できるので
セイヨウボダイジュ 別名ナツボダイジュ と思います」
と種別を特定してくださいました。
別名ナツボダイジュ は聴いたことがあります。たしか自分のブログでも取り上げたことがあったはずと、マイ・ブログを検索してみました。
ありました!
ナツボダイジュ
(2021-6-10@愛知県緑化センター)
Step.4
最終ステップです。上で取り上げた私の過去ログに 問題のシナノキ属のことが書いてあったのです。
以下に、その部分を再掲します。
セイヨウシナノキ
さて、安城デンパークにはたくさんのシナノキ属があります。
これはグラスウォーク外側のオーク類が植わっている場所にあった木ですが・・・
周囲にあるスカーレット・オークやピン・オークのような特徴のある葉ではないので、却って「なんの木だろう?」と気になる木です!(^^)!
近くに行って見上げると ボダイジュに似た花が咲いているではありませんか?!
ちょっと黄色い葉弁だから、シナノキではなくて ボダイジュのほうかな?
いずれにしても デンパークさんに聞いてみましょ? っと(^^♪
すぐに回答をいただけました。
予想していたのとは違い、答えは「セイヨウシナノキ」でした。
セイヨウシナノキ 西洋科の木
セイヨウシナノキはヨーロッパ原産のナツボダイジュとフユボダイジュの自然交雑種。セイヨウボダイジュとも呼ばれる。(中略)花序につく花の数が7~10個程度のため、セイヨウシナノキとした。(三河の植物観察「セイヨウシナノキ」)
シューベルトの「リンデンバウム」は、この木のこと。
▼ネット上のセイヨウシナノキ(セイヨウボダイジュ、リンデンバウム)例
・・・・・・
というわけで、「訊いてみるもんです」というのが今回のクイズの感想です。
ナツボダイジュの名を挙げてもらわなかったら、この木の名前について以前デンパークさんに尋ねたことがあり、その名が「セイヨウシナノキ」「リンデンバウムの樹」だったことを思い出さなかったのですから。
参考までにその過去ログ は こちら でした。
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