スカイプは、いったん接続できて話を始めると、ブラウザーを終了させても話がつながっている。
こういう通信方式をピアツーピア(peer to peer)と呼ぶそうだが、仲間どうしだけで通信できるこの便利な仕組みが、「そうなって」いるというのは実感できても、「どうなって」いるのかを理解することはまだできていない。
むかし、ブラックボックスという言葉がはやった。
優れた働きをする装置ができて、使い方はわかっても、中がどうなっているのかはわからない。
カラクリは分解していけばわかるが、ブラックボックスは分解しても眼で確かめていくことができない。
理解につとめるのが面倒になると、これはブラックボックスだからと、言い訳にも使われた。
peer to peer も接続状態を眼で確かめることができないうえに、システム全体が眼で見えるものでないからいっそうわかりにくい。
これが1端1字違いで pier to pier なら、桟橋から桟橋を連絡するボート、そんなものがあるかどうかは知らないが、何かモノとしてのイメージが湧いてもくるのだが。
ものごとがわかるわからないと言っても、まるっきりわからないのと、ある部分がわからないのとでは、脳みそのこね回し方が違ってくる。
眼で見えない peer to peer を無理やり図にしてみると、何がわからなかったのかが見えてきた。
載せた図は peer to peer の接続が出来上がった状態だが、その前に使っていたブラウザーや、スカイプの入り口に案内してもらったサイトにあるはずのサーバーなどはどこに行ってしまったのか。
この転換の仕組みがどうなっているのか、そこがわからないのだった。
疑問は時間を含めた三次元のややこしいところにあったのである。
1000台程のPCをまとめる、スーパーノードという親方がいて、電話帳に相当するものを管理していて、要求が来ると、相手のアドレスを紹介する仲介役をこなすようです。
サボっていて27日にお礼を言い損ねました。