やわらかいものばかり食べていると歯が弱くなる。
歯と一緒に免疫力も弱くなってくると、強烈に熱いものや硬い魚の骨で口の中についたごくわずかな傷が四五日経つとゴネはじめる。
やけどをしないよう傷つかないよう、なぜ気をつけなかったのかと責めたてられる。
口の中の神経は老化せずにますます鋭敏になっているようで、飲んでも食べても渇いても痛む。
パソコンのきーは軽く叩くもので、ギューギュー押すものではないと思っていた。
ある程度の叩きごたえがあって、チョンと叩けば反応してくれるように、どのキーボードも作られているものだと思っていた。
ところが、このあいだお目にかかったパソコンは、そのあたりの具合がちょっと変わっていたのである。
軽く叩いたのでは入力したことにならない。ソフト・キーとでもいうのだろうか、キーに軽く触れるとじわっという感じが指先に伝わってくる。じわっとくるところを通り越して、ほんのわずかだが押さえ気味にしないと応答してくれないのだった。
こういうキーボードはどんな人向けに作ったのだろうか。
こういうキーボードを好む人がいるのだろうか。
入念行動型の人、押しの強い人、あるいは干鱈やするめの好きな人がそうなのか。
それぞれが「人」ですから。
良いも悪いもないと思っています。