面前の美は余白から汲み取られます。
Word 系の文書アプリは、当然のことながら、余白の設定ができるようになっています。
これまで気づかなかったのですが、余白設定コマンドのボタンは、アプリの設計思想によって、いろいろなところに配置されているようなのです。
ひとつの場所は「ページ設定」、もうひとつは「印刷プレビュー」でした。
パソコンで作った文書は、ふたとおりの使い方をされます。
自分だけが持っているデータ保存用と、ひとに見せる発表用です。
もちろん両用もあります。
データ保存専用であれば、ページのレイアウトは半ばどうでもよく、できるだけ詰め込んでおいてよいのですが、発表用では、見る人のことを考えなければなりません。
発表用にも、画面でそのまま見せるものと、紙に印刷して見せるものがありますが、印刷して見やすいものが画面でも見やすいかというと、これまたそうでもないのです。
しかし、多くの人の見ることが、紙だのみから抜け出せない限り、印刷という過程は文書というものについて回ります。
それを思うとき、
「ページレイアウト」⇒「ページ設定」という経路とは別に、
「印刷」⇒「印刷プレビュー」⇒「余白の表示」
という経路を設けたことには、煩雑さとの兼ね合いにはなっても、どこか意味がありそうです。
このことは、OさんとKさんのML上のやり取りを端緒にしてわかったのですが、こういうことこそ、MLが役立つシステムとして働く好例なのでしょう。
もうひとつ、書き忘れるところでした。
Word 2010 では、表の内側も、テキストボックスの内部も、余白を調整できるようになっていました。
http://nanapi.jp/37836/
http://www.wanichan.com/pc/word/2010/06/50.html
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます