外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

野球と五輪

2012-07-30 22:27:24 | スポーツ全般
ロンドン五輪で熱戦が続いています。
昨夜は、男女の柔道に釘付けとなりました。

画面に登場する選手たちの奮闘に興奮し、魂を揺さ振られる一方、その参加国の多様なことに今更ながら驚きました。
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柔道は、1964年の東京オリンピックで初めて五輪競技となりました。
もっとも、開催国の特権を行使した結果だと報道されていましたから、子供心に「今回限りなんだな」と私は思っていました。

しかし、あれよあれよという間に柔道は国際化し、アジア、ヨーロッパ、アメリカ…、文字どおり世界各国から強豪選手が現れる状況となりました。

画面に映るコーチや監督も、日本人ではありません。
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一説によれば、五輪種目に選ばれるかどうかは、ヨーロッパからメダリストが出る可能性があるか否かに懸かっていると。

ヨーロッパ各国は、歴史的な背景から、アフリカ、中近東、オセアニア、南米そして東南アジアの諸国にも、文化的にも政治的にも、深い影響力を今も持っています。

もし、東京五輪で日本が柔道の全階級で金メダルを獲得していたら、柔道は東京大会の一回限りで、姿を消していたのかも知れません。

別の視点に立つと、あの時すでに、ヘーシンクという偉大な選手がオランダから登場するだけの柔道の国際的な土壌が培われていたわけです。

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野球とソフトボールの五輪復帰のために、日本では野球とソフトボールで一つの競技団体を作り、アピールしていく考えのようです。

しかし、ヨーロッパ、ならびにその友好国から同意を取り付けるのは一朝一夕では難しいと感じます。

まず、本家のアメリカ球界を「その気」にさせることが第一歩。
アメリカが本気にならない限り、ヨーロッパ各国から日本が独力で同意を取り付けることは、ちょっと考えられません。

そして、柔道が国際化するまでの道のりを野球関係者が謙虚に学び、そこから教訓を得て欲しいです。
野球は団体競技ですから、その苦労は柔道の何倍にもなるはず。
球界全体、特にナベツネさんの意向に右往左往するプロ球団に、その覚悟・決意があるかどうかです。
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