外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

過積載

2014-05-07 00:53:05 | 社会全般

ゴールデンウィークも終わり。
TVニュースでは高速道路の渋滞、あるいは羽田や成田の帰国ラッシュの報道に時間が割かれ、韓国フェリー沈没やマレーシア航空機失踪の話題は少し注目度が下がったようです。

韓国のフェリー沈没は過積載が最大の原因と言われています。
この過積載の問題は、日本でも深刻です。

例えば、陸上運送。
高速道路でこそ料金所でチェックする仕組みがありますが、一般道では野放し状態です。
少しサスペンションを強化しただけで、最大積載量の2倍を超える貨物を積んだトラックが走っています。

銀行マン時代に運送会社を担当したことがあります。

運送会社が10tトラックを3台購入する予算を組んだとします。
しかし、常に10tの貨物を集めることができるとは限りません。
そこで、サスペンションを強化した4.5tトラック5台を同じ予算内で揃えると、貨物の増減に対応しやすくなりますし、もし貨物が集まれば最大で10tトラック5台分の売上高を期待できるわけです。

しかし、このような車両を運行すると、ブレーキ性能が最大積載量2倍を前提としていませんので、車両を制御できない場面が生じてしまいます。
したがって、過積載が原因で、交差点での追突事故、あるいは曲がり角での横転事故が絶えないのが現実です。

韓国でフェリー沈没事故、地下鉄衝突事故の報道において、「日本では考えられない事件」云々のコメントを目にしますが、それは大きな間違いです。
上記のトラックの過積載問題、あるいはJR北海道での保線作業放置とデータ改ざん、そして高速増殖炉「もんじゅ」の定期点検もれ等、安全軽視の事例は日本国内にいくらでもあります。

Comments (2)
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