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ぬるま湯生活

【本】言い寄る・私的生活・苺をつぶしながら

2011-02-07 22:23:22 | コラム
こんばんは。
hanayuです。

また本、しかもまた田辺聖子です。

先日の記事でも書いたように

『言い寄る』↓↓

言い寄る (講談社文庫)
田辺 聖子
講談社


『私的生活』↓↓

私的生活 (講談社文庫)
田辺 聖子
講談社


『苺をつぶしながら』↓↓

苺をつぶしながら
田辺 聖子
講談社


の三部作にはまりまして。
これは、どうしても3本まとめて感想を述べたい作品なのだ。

というのも、『言い寄る』では独身の
『私的生活』では結婚中の、『苺をつぶしながら』では離婚後の
一人の‘乃里子’という女性が主人公だから。

ワタシ自身を知る人にとっては

あぁ

なんて納得ゆくかもしれないけれど。
ワタシ、とっても共感できちゃうんですよ。

乃里子が感じる結婚への疑問、夫婦としての在り方など
気づけば夢中になってしまったのだ。

特に、離婚へと向かっての心境や、結婚を手にした以降の生活の変貌ぶりに感じる気持とか
まさしく【共感】なのだ

たとえ、贅沢を手にできても、たとえ、愛する人に必要とされていても
一度でも自分で手に入れたタカラモノのような時間は
離れてみればみるほど、かけがえのないものに映る。

そして乃里子はタカラモノを取り戻す。
取り戻した乃里子の自由堪能ぶりは、あっぱれなんだよ。


別にバツイチだから共感できるってだけではなく
多分、自分の仕事だったり、一人暮らしのタノシサだったりを知ってる女性なら
だれでも【共感】してしまうんじゃないかな。

乃里子の魅力はもちろんのこと、登場人物の個性も素敵。
時代に関係なく
ずばっと核心にせまる勢いを感じる。

あぁ、しんみりと思う。
田辺聖子にやられてる。


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