hanayu温泉

hana&ayu
ぬるま湯生活

【本】蝶花嬉遊図

2011-02-28 23:24:48 | コラム
こんばんは。
hanayuです。

またまたコチラ↓

蝶花嬉遊図 (講談社文庫)
田辺 聖子
講談社


はい、田辺聖子作品です。

ハマるとけっこう続いちゃうんです。


不倫の話です。
かなりオープンな(笑)

だって愛人が不倫相手の家にあがりこんで仲良さそうに(真偽はいかほど?)
お茶しちゃうんだから。

レオとモリ、二人の生活。
いや、二人きりの世界。

激務多忙な放送作家が世捨て人になって男と暮らす。
その生活ぶりはとことんナチュラル。

でもその生活ってレオのエゴだと思う。
そしてそれを許し受け入れ楽しむモリ。

どうしてこうも田辺作品の主人公の女性ってば
恋に一筋なんだろうか?
また、そんな女性に知らず知らずに自分を重ねてしまったり
ひょっとすると駄目男かもしれない
この作品でいえばレオのような男が愛しくてたまらなく感じてしまうのは何故?


いくつか田辺作品を集中的に読んでみて
少しだけ、そしてなんとなくだけど、気づいた。

“なりきらせてしまう術”

なんだと。

「素直」であり「謙虚」である
人にはなりたくてもなれない部分がある。
読み進めていくうちに
まるでこの中に出てくる彼女のように
あたかも自分がそうであったかのような錯覚を生みだす。

まさしくその錯覚が「共感」に変える事が巧みだ。

小説という、言葉のリズム、独特の閉塞感の中で
リアリティを産む巧みな話術・書術が
「ないもの=無」を「あるもの=有」とさせてしまうのかもしれない。

それでもって現実へと帰してくれる。
というのも、本当のリアルが結末だと理解できるからかな。

本来の自分って、やっぱり変えられない。
男との暮らしが彼女のロングバケーションだったのかも。

それをさびしい思いにさらされても
首を縦にふらない秘めた意志。

そこが私には魅力的にうつる。



さて、当分田辺作品はお休み。
だって、恋愛したくなっちゃうし(笑)

そろそろまたお勉強モードに帰ろうかな。
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【書道】謙慎書道展入選!

2011-02-28 22:36:39 | 書道
こんばんは。
hanayuです。

昨年に引き続き、無事入選できました

あ~良かった良かった。
これで入選歴も3回。

書道を習い始めの時にはこんな事やってるとは思ってなかったな。
まして、師範をとる前にね。

こういう機会を与えてくれる教室で良かった。
他を知らないから言えないところはあるけれど
先生が出品にも熱心で
(ご自身も日展へのチャレンジ続けているし、東京にまで毎週通ってるし)
私たち生徒へも惜しみなく
そのタノシサを教えてくれる。

そんな教室に通える事が幸せだと思う。

師範を取って、教室を開く。

確かにそれもアリなのかもしれないけれど
目標とか達成感とか、やっぱり追い続けるものや
大きな夢とかがあるのとないのとでは
日常のモチベーションの維持にも影響があるように思う。

先生がよく言うのは

師範取得後に目的や目標を失って熱がさめる…
だから、次に頑張れる目標を作るのが自分の役割なんだ。

って。

不思議と、毎年出品の練習しながら違う課題にぶち当たるんだよね。
それで毎回納得できないままに出品。

今年は去年の課題はクリアしたとしても、また新しい課題にぶち当たる。

一つの課題をクリアしてもまたその次の課題にぶつかる…。
それがもしかしたら上達の証拠なのかも。

「ここまで」

っていう答えや上限のない芸術の世界なのだ。

感謝の気持ちを忘れずに、また頑張ろう。
とりあえずは3月の昇段。

そしてまた5月には読売書法展の練習が始まる。

こうしてやっていると、一年があっという間。
それだけ充実しているんだろうな
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