hanayu温泉

hana&ayu
ぬるま湯生活

【本】愛の幻滅

2011-02-21 20:23:11 | コラム
こんばんは。
hanayuです。

またまた、田辺聖子作品です。
※はまってますから!

愛の幻滅(上) (講談社文庫)
田辺 聖子
講談社


愛の幻滅(下) (講談社文庫)
田辺 聖子
講談社


不倫の話です。

ところで不倫、した事あります?

経験不問で楽しめるのかなぁ。
ワタシは経験者だからまたもや、どっぷりなのかなぁ。
※本の話ですよ?


それでも、毎度ながら気持の動き方が絶妙。
ゆるやかな些細な変化がきちんと分かりやすく。

また、表現がうまい!

「目の前の草だけ抜く」
なんて、発想があっぱれ。

たとえて言ったあの世とこの世。
確かに納得。

不倫の立場だから感じる思いも、愛する人への思いも
何もかもまたグッとつまってて。


変な話だが、終わり方がフランスっぽくて好き。
(今時じゃないフランス映画って意味)


時代はとっても昭和。
聞かれたくない話はコイン片手に公衆電話なんだもん。

今じゃ携帯やらメールやらってお手軽なんだけど
その頃じゃ連絡一つ大変だったのだ。
だからこそ、犯しちゃうタブーってもんだ!

しかし、不倫にはうまくゆく体質があるんだと思う。
本の中では「組み合わせ」って言ってるところもあるんだけど。

ワタシ自身はさておき、かの不倫相手を思い出した時に重なる東野さんとの共通点。
やっぱり目の前の草だけ抜いてたもんなぁ。
懐かしいな。


ん~、まとまりなく思った事をぱんぱん書いちゃったけど。
女心とか、男の本質とかって時代に関係なく本能なのだなと思った。

違う見方をすれば、そんな恋ってカスみたいに見えちゃうんだけど
眉ちゃんの分析の仕方だったり、おちゃめっぷりだったり、オトナぶりだったりが
うまく調和して、変に下世話にならないのが
さすがの田辺作品なのかもしれない。

眉ちゃん弁当食べたいッ(笑)
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