NHKBSプレミアムで昨夜放送された標記のドキュメンタリー最高であった。
家内も苦労された人の話には、大いに共感されるらしく最後まで付き合って見ていた。
“5万回斬られた男”こと、元東映映画大部屋俳優・福本清三さん。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
まるで、福本清三さんをモデルにしたような、恐らくそうであろう映画の制作現場に密着したドキュメンタリー番組。
ほぼ、1時間半であるがあっという間に終わって、我が家では目頭を熱くして見入ってしまった。
こうなると、是が非でもテレビ版に編集された「太秦ライムライト」を見ないわけにはいかない。
1月14日(火)午後9時から10時45分、NHKBSプレミアム![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/d1/2906eba7ee1bae143760e1711b20bf11.jpg)
ハリウッドで勉強してきた若き落合賢監督、ハリウッドのカメラマンクリス・フライリク氏のアクションシーンにおける撮影方法は、これまでの時代劇の殺陣とその撮影方法とは相いれないものであった。
ハリウッド流と太秦流の火花を散らす取り組み、掛け合い、一体どうなるのか。
殺陣師清家三彦さんも納得できない。
松方弘樹さん、福本清三さんらも戸惑い、納得までにはいきかねる。
いろいろと議論を重ねた結果、監督の支持の通りに撮影が進む方向に落ち着いた。
太秦流は、1回のカメラワークでカメラに綺麗に映るよう殺陣師が殺陣をつけている。
ハリウッド流は、同じ殺陣を何度もやって、カメラの位置を替えて編集でつなぐ手法とのこと。
ところが、カメラを横に振ると剣と斬られ役が離れすぎていることが分かる。
その矛盾もないようにやらなければならない。
物語の一番いいところ、主人公香美山清一(福本清三)が、新人俳優で殺陣を仕込んだ伊賀さつき(山本千尋)から、話しかけられある台詞を聞いたら・・・。
その台詞は、台本にないもので急遽その場で書き込まれた台詞。
それこそは、福本清三さんが、これまでの斬られ役人生の中で思い続け、言い聞かせてきた言葉であったらしい。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ang.gif)
つまり、斬られ役であるから、スクリーンに顔もあまり出ない、勿論名前も出ない、でも、一所懸命にやっていれば、誰かがきっと見ていてくれるであろう。
そのためにすべてを駆けて懸命に、斬られ役を演じ続けているのである・・・と、言った内容の台詞。
「どこかで誰かが見ていてくれる」
途端に次の一言、二言の台詞が言えなくなった福本清三さん。
これまでのすべての苦労が、走馬灯のように駆け巡ったのであろう。
このシーンこそが、ご本人にライムライトが当たった瞬間かもしれない。
また、今一つ言えない台詞があった。
香美山清一(福本清三)が、テレビの時代劇大スター(松方弘樹)に対して、殺陣の動きをなじるシーン・・・要するに動きが悪い、老いたねと言うような台詞。
本来、大部屋俳優が主役の大スターに絶対云うはずのない台詞である。
この時も福本清三さんは、何度も、何度もNGを連発。
見ている当方らも、ハラハラしていた。
日本の時代劇映画では、あり得ないシーンであるから・・・。
ハリウッド流の台詞である。
それでも、何とか最後には云えた。
「カット」の声がかかり、撮影を終えたその時の照れくさそうな立ち居振る舞い。
思わず、涙を誘われた。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/namida.gif)
そして、感動した。
このドキュメンタリー番組、本当に見ることができて・・・良かった、(咲・夫)
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家内も苦労された人の話には、大いに共感されるらしく最後まで付き合って見ていた。
“5万回斬られた男”こと、元東映映画大部屋俳優・福本清三さん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
まるで、福本清三さんをモデルにしたような、恐らくそうであろう映画の制作現場に密着したドキュメンタリー番組。
ほぼ、1時間半であるがあっという間に終わって、我が家では目頭を熱くして見入ってしまった。
こうなると、是が非でもテレビ版に編集された「太秦ライムライト」を見ないわけにはいかない。
1月14日(火)午後9時から10時45分、NHKBSプレミアム
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ハリウッドで勉強してきた若き落合賢監督、ハリウッドのカメラマンクリス・フライリク氏のアクションシーンにおける撮影方法は、これまでの時代劇の殺陣とその撮影方法とは相いれないものであった。
ハリウッド流と太秦流の火花を散らす取り組み、掛け合い、一体どうなるのか。
殺陣師清家三彦さんも納得できない。
松方弘樹さん、福本清三さんらも戸惑い、納得までにはいきかねる。
いろいろと議論を重ねた結果、監督の支持の通りに撮影が進む方向に落ち着いた。
太秦流は、1回のカメラワークでカメラに綺麗に映るよう殺陣師が殺陣をつけている。
ハリウッド流は、同じ殺陣を何度もやって、カメラの位置を替えて編集でつなぐ手法とのこと。
ところが、カメラを横に振ると剣と斬られ役が離れすぎていることが分かる。
その矛盾もないようにやらなければならない。
物語の一番いいところ、主人公香美山清一(福本清三)が、新人俳優で殺陣を仕込んだ伊賀さつき(山本千尋)から、話しかけられある台詞を聞いたら・・・。
その台詞は、台本にないもので急遽その場で書き込まれた台詞。
それこそは、福本清三さんが、これまでの斬られ役人生の中で思い続け、言い聞かせてきた言葉であったらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ang.gif)
つまり、斬られ役であるから、スクリーンに顔もあまり出ない、勿論名前も出ない、でも、一所懸命にやっていれば、誰かがきっと見ていてくれるであろう。
そのためにすべてを駆けて懸命に、斬られ役を演じ続けているのである・・・と、言った内容の台詞。
「どこかで誰かが見ていてくれる」
途端に次の一言、二言の台詞が言えなくなった福本清三さん。
これまでのすべての苦労が、走馬灯のように駆け巡ったのであろう。
このシーンこそが、ご本人にライムライトが当たった瞬間かもしれない。
また、今一つ言えない台詞があった。
香美山清一(福本清三)が、テレビの時代劇大スター(松方弘樹)に対して、殺陣の動きをなじるシーン・・・要するに動きが悪い、老いたねと言うような台詞。
本来、大部屋俳優が主役の大スターに絶対云うはずのない台詞である。
この時も福本清三さんは、何度も、何度もNGを連発。
見ている当方らも、ハラハラしていた。
日本の時代劇映画では、あり得ないシーンであるから・・・。
ハリウッド流の台詞である。
それでも、何とか最後には云えた。
「カット」の声がかかり、撮影を終えたその時の照れくさそうな立ち居振る舞い。
思わず、涙を誘われた。
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そして、感動した。
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