BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

永遠の0

2013-08-27 13:02:16 | 読書感想文
久々読書しましたが、「永遠の0」よかったですよ。
書店にかなり前からランキング上位だったので気になってましたが、
宮崎駿の風立ちぬをみて、ゼロ戦に興味を持ち、
同じくタイトルの0がゼロ戦のぜろ?と気になったので読んでみることに。
この作者さんは放送作家だったんですね。
だからではないのですが、非常に話の店舗がよくドラマ的で面白いです。
特攻で亡くなった実の祖父のことを調べるうちに、
次々に人物像が浮かび上がってきて、
まるでその人がその時代がそばにあるように生々しく浮き上がっていく。
結末は知っているのにどうしても先が知りたくて次に次にとページをめくってしまう、
そんな感じの話でした。
こういう先が読みたくてたまらないという話は久しぶりですね。
映画かも決まっているそうですが、主人公の久蔵はなんとなく岡田君って言う感じじゃないなぁ。
私なら堺雅人あたりなんだが(言葉使いの丁寧さから)、
何分、年齢設定が若いためしょがないかも。
それより戦争で起こったことがフィクションながらもかなりリアルに緻密に書かれていて素晴しい。
日本にもこういう時代があったのだなと戦争を知らない私たちは是非読むべき小説な気がする。
若く散っていった特攻隊員の無念さ、
余りにも命を粗末に扱う日本軍士官には非常に頭にきますが、
同時に日本という国の根底にある自己犠牲の歴史と問題が現代にでもあるなぁとつくづく思いました。