10月の中国茶会に参加してきました。
9月はコロナの感染拡大の影響で、利用する施設が閉鎖。
当然お茶会も中止でしたので、2か月ぶりでした。
季節はすっかり秋模様。
紅葉こそまだでしたが、カメムシが姿を現したりと、
蝉の声が聞こえなくなったりと季節の移ろいを感じます。
床の間と各茶席の上に添えられたお花は「秋名菊」でした。
白や淡いピンク色の花弁がかわいらしい。
そういえば我が家のお向かいの家の庭にも植えられています。
茶席のクロスも鮮やかなオレンジ、紅葉色ですね。
ハロウィーンカラーともいうな。
この日は珍しくウーロン茶ではなく、緑茶メインの茶譜でした。
岩手の焙煎工房しゃおしゃんさんの気仙緑茶が年代別に3種。
私の母の実家である岩手県大船渡市近辺で主に栽培されたお茶。
普段日本茶をあまり飲まない私にとって、
あんなにたくさんの緑茶を飲むことはそうそうないことです。
そーいえば、いつもおばあちゃんの家では食後に、
白米を食べた後のお茶碗で急須で入れた緑茶を全員で飲んで一服するのが習慣でした。
子供の私も緑茶をいつも飲んでました。
それが当たり前の風景としてあったのを思い出しました。
祖母の実家ではお茶作りはしていなくてスーパーで普通に買っていたようですが、
周りには農家(牛や鶏など飼っている家も)多かったので、
自家用でお茶を栽培している家があってもおかしくないです。
摘取した年代や焙煎の回数で変わるお茶の味をゆっくり楽しみました。
その後は青プ―アール茶。
こちらも久しぶりにおいしくて、一緒に出された栗のデザートによく合いました。
この栗餡は先生の手作りですが、味がとても濃厚で甘くておいしかったです。
これを書いているとモンブランとか食べたくなっちゃうなぁ。
この日は庭園へ早めに着いたので、お茶会の始まる前に少しお散歩しました。
春と秋の時期は特に庭園内の植物の変化が目覚ましいので、
お庭の物色がすごく楽しいのです。
秋晴れにアカマツの緑がすごく美しい。
お茶会の舞台となる低地部の庵の垣根の「チャノキ」の花が咲いていました。
緑茶、紅茶、ウーロン茶などお茶の原料となるチャノキの樹。
ここでお茶の花を見るのは初めてだったかも。
白くて可憐でかわいらしい。
まだ紅葉もしていない庭園の中で真っ赤な葉っぱにひと際目を引いたのが、
庵の入り口横にあった「なつはぜ」の樹。
黒い実がたくさんなっていますが、実は食べられるそうです。
酸味があるのでジャムにしたりするようですが、スグリっぽい味みたい。
久々の庭園散歩楽しかったですが、来月だとどのくらい紅葉しているのかが楽しみです。