先々週末のおひとり様ウォーキングは白神の森にある暗門の滝遊歩道を歩きました。
ブナの森の遊歩道コースは数年前に歩きましたが、暗門の滝コースを歩いたのは・・・中学生の時以来?
30年ぶりに歩く暗門の滝コースです。
実は数年前に歩こうとしたのです、落石事故が続いて通行止めで断念したのです。
今年は歩けるようでほっとしました。
入り口でヘルメットを借りて、暗門川に沿って上流を目指して歩きます。
遊歩道は舗装されてるので歩きやすく、初心者でも安心して歩るけます。
所々川をまたぎる橋があって、川の水が透明度があってとてもきれい。
気候も川のそばのせいか少し肌寒いくらいで歩くにはちょうどいいです。
歩道のわきでも雪が残っている場所があって、雪解け水があふれていました。
より奧に進むにしたがって道もだんだん細くなっていきます。
このサバイバルな感じが楽しい。
マチュピチュのインカの道を思い出す。
と、実はこの手前で人生で初めて野生のクマに遭遇しました。
熊はちょうど川の向こう岸からこちらの岸に渡ってくるところで、
歩く方向の上流が見える草の茂みに隠れていて、
近くに行くまで全く気が付きませんでした!
茂みを通して、クマの頭がユラユラ見えました。
そのお日様に照らされキラキラ輝く黒い毛並みの美しいこと!!
動物園のクマとは全然違います。
正直見とれてしまったのですが、はたと気が付いて急に怖くなり、
幸い熊はこちらの気が付いていないようなので忍び足で少しづつ遠ざかりながら戻ることに。
クマの姿が見えないくらい(100-200mほど)戻ったところで、
後ろから来た青年に遭遇。
クマがいることを伝えましたが、東京から観光に来た青年は「やっぱり見たい(熊が?滝が?)ので」と言い、河原の流木をつかんで前に進むではありませんか。
私も滝まで行きたかったのでその青年の後を歩きながら、恐る恐る一緒に滝へ向かうことに。
先ほどクマがいた場所まで戻ると熊の姿はありません。
どうやら森に戻ったみたいで、前方からは滝から帰った人たちが普通に戻ってきます。
その人たちも何も言わなかったので、クマはいなくなったんでしょうね。
少し安心しながら、その青年と流れで一緒に滝まで行くことになりました。
クマに対する警戒心は保ちずつ、何とか第3&2の滝まで行くことが出来案した。
第1の滝は通行止めで行けないので、とりあえず滝まで行けてホッとしました。
帰りもその青年と少しおしゃべりしながら(この時東京からの旅行者だと知った)戻ったら、あっという間に元の案内所まで戻ってきた。
やはり一人で歩くのと一緒に歩く人がいるのとでは歩速さの感覚が全然違います。
案内所では私の後ろを歩いていて、この熊に気が付き戻った人たちが教えてのであろう、「クマの目撃情報アリ」の張り紙が貼ってありました。
係の人と話すと子熊ではないか(もしくは若い雌)とのこと。
小熊?
小熊ってあんなに大きいの?
てっきり大人のオスかと思っていたんだけれど。
白神のクマはマタギがいる森に生活しているだけあって、頭がいそうでめったに人前に出ないそう。
ただ、小熊や若い熊だと好奇心のほうが勝っているため、出てくることもあるとのこと。
子熊だとすると近くには母熊がいる可能性ありなので、最も危険な立場になるため、気づかれずに一度戻ったのは正解だったそうな。
それにしてもあの毛並みの美しさは野生の持つものだったからか、
若い熊のものだったからか。
見ることが出来てある意味でラッキ-だったと思います。
だけど本来熊の住みかである場所にずかずかと入り込んでいるのは私達なので、十分配慮する必要があるだろうなと「クマよけの鈴」を購入しました。
おひとり様山歩きには必須ですね。