BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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青森ねぶた祭り2017 その2

2017-08-09 12:42:10 | ねぶた
今年のねぶた祭りも無事終了しましたねー。
私は今年2.3.5日に跳人で参加。
6日に家族で鑑賞。
さらに今年は7日に海上運行・花火も見てきました。
まさにねぶたにまみれた一週間で幸せでございました。
この祭りが集中する日々はほんとに普段の3倍速ぐらいで忙しく充実してます。
お天気も毎日良かったですよね。
今年のねぶたも力作ぞろいでしたが、
なんといっても今年のねぶた大賞がすばらしい。


北村麻子さんの「紅葉狩り」です。
最近多い3人ねぶたと比べると、
とてもシンプルな感じなんですが、なんといっても色がいい!
女性らしい色彩感覚というのでしょうか。
シンプルなのにこのねぶたが近づいてくると赤に圧倒される迫力があります。
そして気品さえも感じる。
散りばめられた真っ赤なもみじの葉っぱ。
風に舞う様子が水のように描かれていて、なんだか流れを感じます。
「紅葉狩り」は検索すると沢山画像が出てくる、
ねぶたで言えば「定番」作品らしいのですが。
ねぶた史上初の女性ねぶた師の大賞受賞。
おめでとうございます。
同じ女性として嬉しいですよね。


ねぶた大賞の時点の知事賞は麻子さんの父である第六代ねぶた名人の北村隆作、
ヤマト運輸ねぶた実行委員会「赤沼伝説」でした。
上にのかっているカニの迫力がすごい!!
滴る水もつららのように見えるし、
青い鬼の顔が恐ろしいです。
父娘して鬼の顔がうまいですよー。


3番目の市長賞は日立連合の「吹越村の火消し権現」北村蓮明作。
巨大なタコと龍に獅子舞に似た権現様が迫力満点。
日立は囃子賞に運行・跳人賞とトリプル受賞です!
作者は北村隆の双子の弟さんですが、
なんと今回双子で同じ題材のねぶたを作ってしまった。
観光コンベンション協会会長賞に輝いたに組・東芝「空飛ぶ権現様と火消」がそれです。
こちらは火消しと権現の対峙という、
現実ではありえない瞬間をねぶたで描きました。
同じ題材でもまた見え方が違っているので面白いですね。
しかもどちらも受賞ですばらしい。
に組はねぶたの運行も上手で扇子持ちも裁きがかっこいいです。


また見送り絵もかわいいです。
七福神の布袋様が酒飲んで酔っ払ってるよー。
その耳を書いてるのが弁財天様。
そしてしっぽの長い猫?が踊り、
鬼は三味線を弾く。
宴会風景ですね。
表は戦いの厳しい場面ですが、
見送り絵はいつもほのぼのしてていいですよね。


こちらは今年デビューした林広海さんの見送り絵です。
表は孫悟空が金・銀角と戦う場面ですが、
後ろはお釈迦様の手!
こういうみんなが知っている物語の場面を書いてくれるねぶたも大好きです。

ちなみに4位の商工会議所会頭賞は青森菱友会「七戸立」竹浪比呂央作でした。


最後に気に入ったねぶたはほかにもあって、
パナソニック「酋長コシャマインの反乱」北村蓮明作です。
アイヌ人と倭人の戦いの場面です。
アイヌの象徴として、サケとカムイコタン(ふくろう)もいます。
こういうアイヌを題材にしたねぶたにも惹かれます。


跳ねたあと仲間といつもねぶた小屋そばの芝生の上で、
軽く乾杯します。
この時間もとても好きな時間です。
一年に一度合える仲間と楽しい時間を過ごした余韻に浸れます。
小屋では次々ねぶたが帰ってきます。
小屋に入るとねぶたの色も違って見えて、
お休みモードですね。今年もお疲れ様でした。
ねぶたが終わるとすぐに秋が来て(最近は残暑もあるけど)、
厳しい冬が来ますが、ねぶたパワーを蓄電してまた来年爆発させます。
(上の板金のねぶたの牛鬼の青い炎がいいよね!)