先日映画館で観てきました。
スタジオ地図の最新作「竜とそばかすの姫」。
とにかく絵が圧巻の美しさで魅了されました。
これは映画館などの大画面で見るのをお勧めします。
ストーリーは簡単に言うと、
仮想現実であるU(スマホのアプリで起動)を舞台に、
自分の分身アバターを使って、女子高校生が歌姫ベルとして活躍する。
このベルの衣装や歌を歌う時の演出がとてもきれい。
そしてそばかすのある顔がまたチャーミング。
歌もなかなか素晴らしい。
ちょっとアナと雪の女王を思い出してしまいました。
スマホにアプリをダウンロードして、
自分のアバターを作り上げてUの世界で新しい人生を生きるなんて、
今のインターネット上の世界でもありそうな話。
竜と姫のシーンでは監督がオマージュして作っただけあって、
まさに美女と野獣の世界そのもの。
竜を演じる佐藤健君の声がまたかっこよくて素晴らしいのです。
その正体はとても意外でしたが、児童虐待という現代社会の闇を、
映画を使って赤裸々に訴えているような気がしてなりません。
竜の正体を知ったうえでまた映画を見るとストーリーがまた違うものに感じるかも。
ネットの中傷で深く傷つく人が多いのも今の現状。
人は誰でもネットの上では正体がわからない第三者になれるので、
現実の世界では表に出さないような性格が出たり、言動に現れたり。
そんな中、敢えてUの世界で自分の正体をさらす(アベイル)する行動に出た主人公の、
葛藤と勇気に心を打たれます。
自分の子供を傷つける親がいる一方で、
他人であれ小さきものを守ろうとする善意のラスト。
この後の展開がわからないけれど、
たくさんの人がこの映画を見て何かを感じてくれたらいいのではと思います。