8日にですが、正式に青森ねぶた祭の中止が決定しました。
2月からねぶた仲間の中では、中止か?どうかとやきもきしてきましたが、
どこのねぶた関係者も同じ気持ちでいたと思います。
中止と聞いてがっかりした気持ちとほっとしたような安心した気持ちがあります。
ねぶた祭は私たち青森県人(もはや青森だけにとどまりませんが)が、
冬の間にこもったストレスを一斉に吐き出し、
エネルギーをぶつけ合って行う祭りです。
これがあるから生きていられる。
ねぶたは私の人生そのもの、、、そういうねぶた師もいます。
それくらい津軽に住む青森に住む私たちにとって、欠かせない風物詩なのです。
それがないとなるとこの夏はどんな夏が来るのか。
寂しい切ない夏決まっている。
いや、きっと本当の意味で夏なんて今年はないのだろうなぁと思う。
戦後初、、震災直後さえ運行してきたねぶた。
それをいとも簡単に奪っていくコロナが恐ろしく憎い。
ねぶただけでなく、一年で一番美しい弘前の桜でさえ、見ることがかなわなくなってしまった。
それを決断した弘前市長の気持ちを考え、今年は弘前公園には近寄らないことにした。
あの日本一と言えるすばらしい桜が見えないのはなんとさみしいことよ。
きっと日本中、いや世界中の人がこのコロナの脅威にさらされ、
不自由なストレスをかけていることだろう。
つらいのは自分だけではない。
空けない夜はないように、みんなが元気でさえいれば必ずコロナに勝てると信じる。
ねぶたは逃げない、一番悔しいはずなのに笑って答えたねぶた師千葉作龍さんのインタビューに心が震えた。
次の祭りは全力ではねるのがいっそう楽しみである。