紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

4コマ読解

2006-02-24 18:02:58 | 読書

 朝日新聞の4コマまんが「ののちゃん」(byいしいひさいち氏)が、我家の一日のスタートラインである。
 22日の「さかあがり」のマンガは、ワンテンポ、夫に遅れをとってしまい悔し恥ずかしい思いをした。
 見ていない人のために説明。絵が無いと、ほんと間が抜けているけど。

 1コマめ
 先生が「きょうの体育はサカ上がりだ。」というと、「できませーん」という子どもたちの声が次々に。
 2コマめ
 「できないから授業でチャレンジするんじゃないか!」と先生。
 3コマめ
 「なせばなる!先生についてコイッ」
 4コマめ
 先生が先頭でランニング。「ファイトォ!」
 子どもたち「ちっきしょー」
ラストは上りを駆け上がる先生に続く悲壮なカオの子どもたちの絵。

 「これ、わからへん人、いっぱいいるんやろなー」と夫。
 ごめん、私もオチを理解するのにちょっとかかりました。

 今朝24日のまんがはサイコーにシニカルで、頭に矢が3本ほど刺さったくらい、ぐさぐさときましたね。

 松子さんが今流行りの『脳を鍛えるゲーム』(DS?)をチンチロリンとしていると彼女の母(おばあちゃん)が「他に考えなあかんこと、なんぼでもあるやろ」と非常に哲学的なカオをしつつ、具体的に列挙。「たかしさんの定年、のぼるの進路、家のローン、のの子の大食い、あんたのモノグサ」。しかし「とりあえず考えんですむから」とひたすらゲームを続ける松子さん。「そういう根性を鍛えたらないかんな」と腕組みするおばあちゃん。・・・バックにあるもの、大きすぎ。

 そうなんや、ゲームで脳を鍛えてる場合違うんや~。他に考えなあかんこと、なんぼでもあるんやった。

 昨日、『広告批評』2006年2月号の橋本治さんの時事評論「ああでもなくこうでもなく」を読んだ。もう日本人は経済(なるべくラクして金儲け)じゃなく、自分の人生のなかで「こつこつまじめに(さほど儲からなくても)働く」ことをもう一度しっかり考えた方がいい、と書かれていたのがやたら心に沁みた。
 そんなことも、思い出した今日のマンガでした。

 去年の総選挙直後のマンガも、シニカルの極北。小泉さんが「官から民へ、眠から棺へ!」
 どんな論説より、キレていた、と思う。