紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

変わる言葉

2006-02-25 20:51:20 | ラジオ

 スーパーへの買い物の行き帰りは車を利用している。もう何年も前からカセットを聞く事がなくなり、カーラジオを聴いている。

 私は中学生の頃から、家に居る時は、ほぼNHK/FMをかけっぱなしにして聴いていたので、音楽はクラシックも歌謡曲も馬子唄も合唱曲も、なんでもこいの耳である。が、夫H氏は「FMよりAMのNHK第1を聞いたら? 面白いでー」と持ちかけた。
聞いてみれば、確かにたまに大ヒットで面白い話を聞け、ひとり盛り上がってしまうことがある。

 たとえば土曜日、夕方の「地球ラジオ」という番組。世界中の日本人のリスナーからその日のテーマに沿ったお便りやFAXを送ってもらうDJ方式で、世界中の思いがけない情報を耳にする事が出来、大変面白い。

 先週のテーマは「各国習い事事情」。(インパクトのあったお便りだけど、細かいところは、うろ覚えなので、多少間違っているところもあるかもしれません。ごめんなさい)

 イギリスに在住する方から「私の習い事は忍術です」 
 ええっ!? 
 「イギリスには忍者スクールがあり、手裏剣や鎖鎌の使い方、敵から身を隠す方法、逃げおおす方法などを習っています。先生は千葉県出身です」
 三重の伊賀流でも滋賀の甲賀流でもなく? 
 「ドイツにも忍者スクールの分校?があり、たまに合同で修行をします。飛行機の中でドイツ人に『日本人なのに、忍術を知らないのか?』と不審に思われてしまいました。」 
 日本人のほとんどは知らんがな!
 「忍術にも級や段などランクがあり、ワザを習得すると級があがっていきます」 
 そろばんみたいや。

 昨日は最新の「日本語の使い方」について、ラジオから教わった。世間の狭い私には非常なカルチャーショックだった。やっぱり、夫のいうとおりNHK第1は聞いとくもんである。
 感動するときの表現として、最近では『鳥肌が立つくらい感動した』という風に使う人が多いそうである。実際感動すると交感神経が刺激され、筋肉が収縮して鳥肌が立つ事が医学的にも証明されているそうだ。へえええ~。知らなかった。ちなみに「関西では『さぶいぼが出る』といいます」という関西の方からのお便りも番組に届いていた。(我家では「鳥肌」ですが)

 しかーし。もっと驚きだったのは『やばい』という言葉の使い方。
「○○さん、やばいですね」とゲストの方に向かってアナさんがいうと「いやー、そんなことないです」「お、ご存知ですね、この言葉の使い方。○○さん、照れてますね」

 私はてっきり「ヤバいひと」=「アブナいひと」だと思い込んでいた。ゲストにむかって、えらく失礼なこというじゃないか、とはらはらしていたのだが、時代は巡り、いつしか(ヤバいくらい)「かっこいい」「うつくしい」など肯定的な意味として使われてるのだった。同様に「この料理、ヤバい」というのは、決して料理が腐っているのでなく、(ヤバいくらい)「美味しい」という意味だそうである。

 言葉は変わる。知っていたつもりだったけれど、もっとゆっくり変化する物だと思っていた。現在進行形で変わるものだったとはね。