紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

夜景の値段

2007-10-14 23:00:48 | ファミリー
 昨日H氏と二人でKちゃんを塾に送った帰り、市の境目にある川を渡るため坂になっている道を上り橋を通った。次は当然下り坂になる。橋を渡りきって坂を下り始めるところで、H氏に声をかける。

 「ねえねえ、ここからみえる一瞬の夜景が大好きやねん! 暗闇の中にまばらに光が灯っている中途半端な夜景。この中途半端に侘しい感じがなんともいえへん、ええねん!」

 そう、派手すぎず、かといってまばらすぎず、適度な散らばり具合の光は、その時々の心境で温かくも見えるし、胸が締めつけられるような切ない感じにも見えるのだ。物思いにふける私に、H氏の答が返って来る。

 「この中途半端な感じは『62円の夜景』やな。63円やったら3円消費税やて判るけど、62てゆう数字はどっから出るンや?ていうとこが、中途半端なんやな」
「なるほど~~!」といたく感心する私。数字には滅法弱いので、数字の比喩を使われると、言うがまま、されるがままであるので、ひたすら感心する。

 感心ついでにKちゃんを迎えに行った帰り、同じ場所で同じ話を彼女にしたら、「それは賢いヒトのするつっこみ?やな。計算されてるし、よう考えてはるな」と絶讃である。62円の中途半端さは絶妙だと思う。

 が、しかし。62円ってなんだか私には馴染みがあるような気が・・・。

ああ、思い出した!昔、封書の切手代が62円だったことがあったんだ! ・・・そういう中途半端な数字を出して来るようだから、民営化なんてされちゃうんだよな。